大手レンタカー会社ハーツがテスラを10万台オーダー! 日本勢はどうなっている?

アメリカの大手レンタカー会社ハーツがテスラを10万台発注したことと、9月の欧州販売台数でモデル3がオーバーオールで1位を記録したことを受け、テスラの株は急騰! 時価総額1兆ドル(114兆円)を超え、トヨタの時価総額32兆円の4倍近くになった。まだ上がると予想するアナリストも多い。自動車好きからすれば、時価総額よりハーツの10万台が衝撃大きい。

なんせテスラの年間販売台数は50万台。その20%という台数になる。1000万台規模のトヨタで言えば200万台のオーダーということ。50万台規模の会社がなぜ1000万台規模の会社の時価総額より高いのかはさておき、スンゴイ勢いであること間違いなし。このニュースに接し、電気自動車嫌いだ君だと「愚かな判断」だと思い、電気自動車大好き君なら「日本の出遅れ感大!」となる。

私は真ん中です。遠からず電気自動車の時代になると思っているし、日本が出遅れているとも思わない。以下、紹介してみたい。まずハーツの10万台は当然の流れです。欧州を中心に電気自動車のニーズは急増している。欧州では出張先で使うレンタカーに電気自動車を指定する企業も出始めた。借りる側からすれば、レンタカー料金同じなら、燃料代安い方がありがたい。

実際、電気自動車のレンタカーは基本的に使った状態で返却すればい。レンタカーを使って一番面倒なのが返却時の燃料満タンだ。それからも解放される。1日250kmくらいまでの移動なら電気自動車で何ら問題なし。以前、日本でもリーフのレンタカーを投入したが、当時の航続距離は120kmで、充電場所も少ない。そら借りる人なんかいないでしょう。

欧州なら街中に充電器はたくさんあるし、レンタカーが増えればテスラのスーパーチャージャーも増える。欧州だけでなくハワイに代表される「1日あたりの走行距離が短い地域のレンタカー」はアメリカでも増えていくことだろう。欧州を中心に電気自動車は着実にシェアを増やしている。もしかしたらハイブリッドの多い日本が電気自動車で最も遅れるかもしれません。

トヨタの電気自動車戦略

日本の自動車メーカー大丈夫か、という意見に対しては「問題なし」と即答する。中でも強力な電気自動車計画を着々と進めているのがトヨタ。以前も紹介した通り(上にリンクしておきます)、相当大がかりな戦略を練っており遂行中。スズキもダイハツと強調して動いている。ホンダはアメリカ&中国それぞれで独自の動きを見せており、何とか追従できそう。

あまり見えていないのが日産とマツダ。日産は電池の調達計画を公表しておらず、グローバルで考えると少しばかり出遅れ感があるように思う。マツダは電気自動車を頭ごなしに否定していた期間が長く(パワーユニット担当のTOPが開発をさせなかった)、結果的に2ラップくらい遅れてしまったかもしれない。なかでも欧州戦略は完全に見誤ったような気がします。

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