宇宙ロケット、新幹線、半導体、造船、自動車、我が国は最終防衛ライン(負け)をどこに設定する?

H3初号機が失敗した。多くの日本人は「日本の宇宙ロケット技術って世界TOPクラス! H2の成功率の高さを見ろ!」みたいに思っているんじゃなかろうか。ホンダが第4期のF1参戦を決めた時、多くの人はすぐライバル達と対等の戦いになると考えたに違いない。私が冷静に「このまんまじゃ話にならんぞ!」と書いても、残念ながら信じてくれる人はほとんど居なかった。

次の打ち上げは1年後

ホンダF1についていえば、3年も失敗を繰り返し、山本さんというたった一人のコンダクターの機転や人間力で盛り返した。山本さんがいなければ今のレッドブルの大暴れなど無かったことだろう。我が国の状況を見事に表している。根っ子の技術力はあるのにコンダクターがダメだと起動修正出来ないワケ。本来なら見直す材料を提供すべきメディアは適正な評価をする実力無し。

三菱航空機は旅客機作りから撤退

MRJの失敗も同じ。正確に評価出来るメディアが無いため、楽観論になってしまう。厳しいことを書くとMRJ大好き君達が沸いてきて叩く。マツダ、そんな甘い話に乗って悪政を正せなかった。スカイアクティブXの失敗はH3やMRJ、大型クルーズ船と同じ。このまま失敗を重ねていくのだろうか? おそらく国から補助や援助を受けているジャンルは全て失敗していくと思う。

三菱造船はクルーズ船作りから撤退

国から助けられたプロジェクト、メディアも叩かない。ガソリンの補助金すら誰も指摘しないです。企業の団体である経団連を見ると国から補助金貰っている企業ばかり。国に対して文句など言えまい。TVだって現在騒ぎになっている議員からのプレッシャーに勝てないですから。補助金より企業がやろうとしていることに対しブレーキを掛けないでくれるだけでいい。

新幹線は中国の得意分野に

補助金で細々やってもダメなことは明々白々。宇宙ロケットも虎の子扱い。貴重だから大切に育て、失敗すると大騒ぎになる。次の打ち上げは2024年春頃になるという。中国は2023年に70基以上の宇宙ロケットを飛ばす予定らしい。もはやノウハウで勝てまい。新幹線は日本だと路線拡大規模が小さく、近々だと金沢~敦賀間125kmのみ。中国は2023年に2500km作る。

半導体も我が国は負け続けている。規模が小さく投資してもペイしないからだ。今後、復権を狙うアメリカや欧州のメーカーとも戦わなければならない。自動車産業はそうならないよう頑張って欲しいと強く願う。自動車が失敗した分野と同じになったら、もはや我が国は外貨を稼ぐ手段を失ってしまう。子供や孫の時代が厳しくなるのみ。せめて国はブレーキを踏まないで頂きたいです。

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2 Responses to “宇宙ロケット、新幹線、半導体、造船、自動車、我が国は最終防衛ライン(負け)をどこに設定する?”

  1. ツナミ より:

    補助金や研究開発費を出す立場にいる人に、技術のおもしろさや将来性を見る目が備わってないと、お金のムダ使いになってしまいますね。

    マスク氏率いるスペースX社は業績を大きく伸ばしていますが、ロケットの再利用のアイデアは日本人研究者が先行する形で論文で発表していたようですし、結局、そういうアイデアに投資できなかったことが、今の日本の状況につながっていると思うんですよね。

    なので、国の補助金も企業に出すというよりも、論文や特許のアイデアに出すようにしてほしいですね。

  2. ガソリンにプール より:

    「ニュースウオッチ9に入れろ!」立憲・安住氏、NHKに圧力を掛けていたことが発覚

    安住国対委員長がニュースウォッチ9に圧力かけたと報道された件、他にいくらでも話すべきことがある中で小西議員が事実上国会を空転させてしまっている件について納得の行くご説明を。 やはり精査されたくなかった理由としては裏取りがなかった事ですか? 今回はさすがに責任とって辞任しますか?

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