来年市販予定のbZ4X、航空機と同じフル・ステアバイワイヤを採用!

トヨタが来年の市販を予定している新世代電気自動車『bZ4X』には写真を見れば解るとおり航空機と同じタイプの『ステアバイワイヤ』を初搭載する。クルマ通なら「スカイラインのDASもステアバイワイヤでしょ」と思うだろうけれど、厳密に言うと違う。スカイラインのステアバイワイヤは、トヨタのブレーキバイワイヤと同じくトラブル発生時にシステムを機械的に直結してます。

bX4Xのフルステアバイワイヤ

ステアバイワイヤの悪夢はハンドル切った際、電気系統がトラブル起こしてハンドル回しても動かなくなること。すでに一般的になっているドライブバイワイヤなら電気系統にトラブル出たらリターンスプリングでスロットル戻せばいい。これ簡単。ブレーキバイワイヤになるとイッキにハードル高くなる。高速走行中に電源がシャットオフしたらブレーキ踏んでも止まらない。

ソルテラは丸ハンドル

どうするか? トヨタのブレーキバイワイヤでいえば、電気系統がフェイルした際、ペダルを踏み込むことで物理的に直接油圧ブレーキを機能させる。スカイラインも電気系統にトラブル出たら、ハンドルと操舵系をダイレクトで繋ぐ。ちなみに両社共、トラブル出ていないと聞く。参考までに書いておくとメルセデスはブレーキバイワイヤを取り入れたがフェイル続出&追突事故続出で引っ込めた。

ステアバイワイヤだった。スカイラインの場合、トラブル時に直結させるためステアリングギア比は大きく変えられない。一方、ステアバイワイヤの面白さは、bZ4Xのようにバーハンドルを組み合わせ、低速だと半回転でフル転舵。高速だと半回転でクルマの限界性能を引き出す転舵量にするというもの。ハンドルと操舵系を完全に切り離せば、航空機のようなステアバイワイヤになる。

航空機のフライバイワイヤ、スゴイです。操縦桿/ジョイスティックをフル右倒しすると、その時の飛行速度で可能な最大限の旋回モードに入る。高速域だと主翼内側のエルロンが少し動くだけだし、フラップ使っているような低速域だったら内側と外側エルロン両方大きく動く。同時に高度を落とさないよう、エンジンパワーも必要に応じて加えて行く。総合制御するワケ。

ただし! トラブル出た時のリカバリーシステムが大きな課題となってくる。完全に電気系統だけになりますから。どうやって対応しているのかまっこと興味深い! 飛行機の場合、3重の冗長性(フェイルセイフとも言う)を持たせている。メインのシステムがトラブルを起こしたら、電源の取り方まで違うシステムでバックアップ。それも壊れたら3つ目のシステムでカバーする。

クルマの場合、安全に停車出来ればいいから2重の冗長性でいいと思うが、当然ながら電気系統は電源を含め2系統必要。けっこうなコストアップになるだろう。だからこそスバルバージョンの『ソルテラ』は標準的な電動パワステを採用している。いずれにしろ本格的なステアバイワイヤのクルマに乗ったことがない。bZ4X、普通のクルマと全く違う操舵感覚になることだろう。楽しみです!

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