スカイアクティブX、マツダ3だと10%以下だそうな。新型ゴルフの1500ccターボに燃費でも勝てない

満を持して発売された究極のガソリンエンジンと言われる圧縮着火スカイアクティブXながら、ビジネス的には酷く厳しい状況らしい。公式なデータを出していないものの、マツダ3の場合、販売比率6~7%といったあたりらしく月間平均販売台数だと100台に届かないようだ。なぜか? 新型ゴルフの1500ccターボに乗ってみたら、こちらの方が優れたガソリンエンジンだと思った次第。

決定的なのが実用燃費。カタログに出ているWLTCモードこそ17.3km/Lで同じながら、輸入車の常で完全日本対応じゃありません。ギアレシオを含め限りなく欧州で販売しているスペック。モード試験をするドライバーも、100%ゴルフを知り尽くしているとは思えない。そんなことから、輸入車のWLTCモードって実用燃費に限りなく近い数字になる。

新型ゴルフで200kmくらい流れに乗って走った燃費は19.7km/L。特にエコラン的な運転じゃない。ハイオク指定ながら、このくらいのアクセル開度ならレギュラーだって燃費変わらないかもしれません。今まで何度かスカイクティブXのマツダ3に試乗したけれど、東京をベースにした地域だと15km/Lを超える燃費だった記憶無し。実用燃費じゃ勝てないと思う。

動力性能だとどうか? マツダ3は欧州仕様の6速マニュアルで最高速215km/h。0~100km/hが8.2秒。ゴルフの欧州仕様だとDSGのデータながら224km/hの8.5秒。どうやら燃費でも動力性能でもスカイアクティブXはゴルフの1500ccターボに届いていないように思う。趣味の分野になるが、エンジンフィールやパワー感からくる「楽しさ」でもスカイアクティブX厳しい。

さらに興味深かったのは、マツダ3のWebを見たらスカイクティブXが「ハイブリッド」に分類されていること。最初からハイブリッドだったっけ? というか人見さんはエンジン技術で勝負しようとしておりハイブリッドを嫌っていたと記憶している。おそらくスカイアクティブXがハイブリッドだと認識している人は少ないだろう。私もソウダッタノネと思った次第。

やはりエンジンメインで使うのならダウンサイジング過給エンジンが最も熱効率高いんだと思う。その上をいくのがTHS2と組み合わされるアトキンソンサイクルでしょう。150km/hの巡航燃費、プリウスとゴルフのどちらがいいのか興味あります。そういえばゴルフのレーンキープ、今回試乗した1500ccモデルでは日本車と同等の実用性を確保していた。まだ性能にバラつきあります。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ