来年発売のbZ4X、補助金使えばハリアーHVと同じくらいの価格になりそう。競争力あり!

トヨタは来年夏前にも発売する”トヨタにとって初めての本格的量産電気自動車”であるbZ4Xの概要を発表した。今までCセグのサイズだと言われてきたものの、スペック見てびっくり! 何と4690mm×1860mm×1650mmのホイールベース2850mm。Dセグど真ん中でした! こうなるとガチの対抗馬になるのが4595mm×1850mm×1655mmでホイールベース2775mmのアリア。

搭載される電池容量は71.4kWhと必要にして十分。航続距離もWLTCで約500kmと、おそらく普通に走って300kmを確保していると思う。興味深いのが電池寿命。リリースによれば10年後で90%を達成しているそうな。リチウム電池の特性からすれば、20年/40万km走って70%以上の容量を残せているハズ。保証も長く10年/24万kmの早い方。8年/16万kmの日産を大きく凌ぐ。

FFと4WDがあり、FFは204馬力で0~100km/h加速8.4秒とハリアーのハイブリッド程度。109馬力のモーターを前後に持つ4WDで同7.7秒というスペックも公開された。また、おそらくオプション設定になるルーフ太陽光発電パネルは、年間で1800km走行出来るレベルの電力を作るそうな。自然災害などで停電した時も、必要最小限のエネルギーを作り出せる。

前述の通り今冬発売になるアリアと激しい戦いになりそうだ。というかこのタイミングで発表したということは、当然ながらアリアの売れ行きにブレーキを掛けようという狙いも含む。しかも500万円という割安感のある価格設定にしたアリアの量販グレードとなる(現時点で存在を発表していない)66kWh電池搭載タイプより航続距離で勝る。

日産にとって最大の不安はbX4Xの価格設定だ。リリースを見るとインバーターなど制御系のコストダウンを徹底的に行っている上、モーターやインバーターの生産台数はハイブリッドを含むため圧倒的に多い。もしかすると相当戦略的な価格を付けてくるかもしれない。もっといえばアリアと同じ価格を付けてきても、トヨタという”安心”まで含めて考えたら強いと思う。

日産、今でもリーフの電池性能をユーザーにすら教えてくれないなど(そもそも容量が解らなければ保証がキチンと受けられるかどうか不明)、不信感強い。トヨタなら安心して10年/24万km使える。bX4X、補助金使って300万円台で買えるような価格設定になると、ハリアーのハイブリッドと価格が競合。エネルギーコストの安さまで勘案するとけっこうインパクトあります。

 

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