CX-5自動ブレーキ事故その後

昨年の11月にCX-5が自動ブレーキの体験試乗中に暴走。バリアを突き破って衝突し、助手席に座っていた営業マンが腕を骨折すると言う事故があった。事故直後、警察は「システムが効かなかった」と発表し、メディアも検証すること無く一斉に自動ブレーキを故障を示唆した。

実際、私の所に掛かってくる電話も100%システムの故障を前提とした質問でした。事故の直後に書いた私のWebの記事は下の通り。幸いモーニングバードが検証話に付き合ってくれ、少なくとも自動ブレーキシステムのフェイルじゃない可能性の高さに同調してくれました。

11月12日の第1報

この事故の捜査が終了。警察は当時の状況を公表している。それによると、自動ブレーキのデモを開始した時の速度からして30km/hをオーバーしていたという。何度も書いてきている通り簡易式自動ブレーキは30km/hをビタ1km/h超えたら全く稼働しなくなる。

当然の如くバリアーにノーブレーキで突っ込むため恐怖心が生まれる。たまたま右足がアクセルの場所にあれば、ブレーキだと思って全開にしてしまう。結果、フル加速しながら飛び出した、ということです。驚いたのは自動ブレーキを30km/h以上で体験させていた点。

簡易式の自動ブレーキは30km/h以上でも稼働すると思っていたんだろう。スズキなど何度も申し入れているのに依然としてレーザー使う簡易式ブレーキを「レーダー」と称し営業マンすら混同させるような広告を行っている。マツダだったので援護したけれど、スズキならどうだったろう。

この事故で警察はディーラーの3人と、ドライバーを書類送検している。納得しがたいのはドライバーが「理解しないまま運転していた」ということで『自動車運転過失傷害』に問われている点だ。そもそも敷地内だし、説明されながら運転している。ドライバーに過失があるとは思えない。

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