菅義偉首相所信表明演説の「2050年に温室ガス排出量ゼロ」、燃料電池が大きな戦力になります

2050年に温室ガス排出量ゼロということは、2050年から排気ガスを出すクルマを売っちゃダメだという意味で無い。「2050年時点で排気ガス出して走っているクルマが存在しない」ということです。クルマの寿命を15年と考えるなら、2035年までに新車を全て電気自動車か燃料電池車にしなくちゃならないのだった。難しいかと聞かれたら、電気自動車は「簡単です」。

おそらく5年もしたらエネルギーコストを含んだ電気自動車とガソリン車の価格は同等になると思う。10年すると電池技術もふた転がりするだろうから。普通に電気自動車を買う時代になっているに違いない。リーフがデビューして10年。電池サイズは2分の1になり、コスト5分の1になった。さらに電池サイズが30%でいいから小さくなり、価格半分になると効率でエンジンに勝る。

問題はトラックです。前述の通り乗用車についていえば全て電気自動車で足りる。けれど現在ディーゼルエンジンを使っている車両は稼働時間が長いことや連続して使うエルギー量多いため、進化した電池を使っても厳しいんじゃなかろうか。例えば300馬力を連続して使おうとすれば電池は巨大になり、充電時間だって掛かる。ディーゼルの代替として使うなら燃料電池しかない。

ただトラックやバス用として燃料電池を使うだけだと量産効果という点で厳しい。台数少ないためコスト高になってしまう。ということで、燃料電池のコストダウンを狙うなら乗用車用として使うのが最も良い。幸い、電池の大きな進化は10年間くらいかかる。その間に燃料電池の乗用車が活躍できる余地があります。ということで温室ガス排出量ゼロを実現するには燃料電池こそ重要。

日本の未来のため新型MIRAIに乗りたい

客観的に考えると新型MIRAIの売れ行きが重要だと思う。販売台数伸びれば燃料電池のコストダウンや水素ステーション&水素の生産普及に向け、大きな一歩になると思う。というか売れなければ燃料電池のコストダウンが遅れてしまい、トラックや建機、船舶を含む2050年に排出量ゼロは難しくなるだろう。MIRAIはクルマだけでなく日本の未来も背負っているのだった。

トヨタ、日本の将来のためにも新型MIRAIをたくさん売らなくちゃなりません。責任重大です。ただ新型MIRAI、補助金が半分になるというウワサも。ここはしっかり対応すべきかと。

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