「走るのが好き!」というクルマ趣味、このまんまだと「絶滅危惧種」か良くて「希少種」になってしまう
クルマの趣味は様々なタイプがある。新車好き、旧車好き、スポーツカー好き、RV好き、モータースポーツ好き、走り好き。現在この中で最も危ういのが走り好きだったりする。街中や高速道路はもちろん、山の中だって飛ばしてたら自転車やハイカーから通報されちゃう。かといってサーキットへ行ったって、本格的な競技車両に混じって走るのはリスク。楽しくない。
公道風テストコースであっても「今は無理!」
このままだと楽しめない趣味になってしまう。何を隠そう私も20年くらいまでは雑誌の写真からして「今は絶対無理!」という乗り方でした。そんな時に出会ったのが、公道全開問題なしのラリーでした。1台ずつ走るからサーキットと違いブツけられることなし。なぜか私は国際ラリーから始めてしまったけれど、Gazooラリーチャレンジのような入門ラリーなら自分のペースでいい。
とはいえラリー車を作ろうとすれば安くて500万円。WRCドライバーを目指すというのなら中古ラリー車というチョイスもあるが、クルマ趣味の延長だに考えるならガレージに入れておいても、毎日の足として使うにも、カッコよくてキレイな方がいい。徳大寺師匠がよく言っていたことながら「競技車両に街中で乗るのは自動車好きにとって見果てぬ夢だな」と。
意外に重心低く、攻めても全く不安無し。驚きました
師匠は1950年代のフェラーリやメルセデスのことを言っていたんですが。でもスーパーシビックレース用のサスペンションを入れた2代目シビックに箱根で乗って頂いたら大喜び。「楽しいな楽しいな!」でした。今回、ミライースのラリー車でリエゾン(ステージからステージまでの移動区間)に乗っていたら、もう楽しくて仕方なかった。完全に普段使い出来る!
大修理が無い初級ラリーなら仲間でメンテも出来る
競技に出るハードルだって低い! 今回競技区間+リエゾンで400kmくらいだったのだけれど、燃料消費量40L! タイヤは一般スポーツタイヤの『ネオバ』ということで、70kmのステージくらいじゃ減らない。普通、全日本ラリーはSタイヤ使うため最低で10本くらい使う。ブレーキなんか1シーズン持つ。ステージが短いGazooラリーチャレンジだと20ラリーくらい持つ(笑)。
サービス毎に対策していく
それでいて開発途中にも関わらず、しっかりラリー車の走りができちゃうのだ。左足ブレーキでブーストを落とさないラリー車の走りの練習だって出来る。ミライースで速ければ、すぐ上のクラスにステップアップ出来ることだろう。今回のラリーも初日こそ様々な制御入って厳しい修行になったけれど(実践だと普通のテストじゃ出ない症状が山盛りに出る)、サービス毎に対策。
2日目の午後からキッチリとラリーになった。他のクルマはレースで言えば予選タイヤ。ミライースのネオバって競技用ですらありませんから。もう少し手を加えることで、入門用ラリー車として考えれば上出来のクルマに仕上がると思う。カーボンニュートラルの前にエンジンで楽しめる機会がもうワンチャンやってきた。ミライース(ターボ付)、いろんな人に乗ってもらいたいです。
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車のスピードによる楽しさは、車の運転好きにとっていわずもがなであります。
最近、私は同乗者を揺らさない運転ができたら自分もうれしい・楽しいだろうなと思うようになりました。
キッカケは亡き祖母を30プリウスに乗ってもらった時のことでした。なるべくス~っとモーターで走り出して、でもハイブリッドであることをわかってほしくてマイルドに加速しつつ幹線道路の流れに乗りました。なるべく横方向のGが発生しないようにしました。祖母は「新幹線みたいに走る車だ」といってくれました。狙った私はうれしかったです。
またビートやカプチーノはテストコース風公道で安全運転をしても楽しい車だと思います。そういうハードウェアが出続けてくれることを望みます。