いすゞそらアカンでしょ
三菱ふそうなどは広報体制がしっかりしているけれど、いすゞは乗用車から撤退した途端、ほとんど活動停止。ギョウカイの記者しか相手をしなくなり、悪い意味で引きこもってしまった。今回の「事件」のベースには、そんな体質の変化があるのかもしれません。自動車メー
カーとしちゃ絶対やっていけないことです。
御存知の通り国交省の認可を取るためには、シャシダイナモで決められた走行パターンを行い、排気ガスのチェックを行う。逆に考えると、テストパターンでのみ排気ガスがクリーンなら認可取れるということである。ただ普通のメーカーはそんなこと絶対しない。というか、考えもしないだろう。そもそもメリットないし。
しかし! ポスト新長期対応ディーゼルの場合、インチキすると妙味ある。
燃料を薄い雰囲気で燃やすとNOxが出てしまう。こいつを退治するためには、尿素水を吹いて還元するか、極めて高価で複雑なNOx触媒で還元しなければな
らない。尿素水を使う場合、一般的に燃費低下は無視出来るレベル。
しかし触媒だけで対応させようとすると、どうしても燃費が悪くなる傾向。吸収したNOxをたまに濃い目の燃料吹いて還元させなければならないからだ。もし排気ガス中にNOx出てもいいなら、濃い目の燃料は吹かない方が燃費良くなる、ということです。ここまで書けば今回の「事件」の内容が解って頂けるかと。
東京都がいすゞ『フォワード』の排気ガス試験を行っ
たところ、定速走行200秒後あたりから突如NOx濃度が3倍になったという。本来ならNOx濃度上がる前に濃い燃料吹いて還元させなければならない。それを行っていない、ということです。カタログ燃費と実用燃費の差の少なさをアピールしたかったんだと思う。
絶対そんなことないと信じたい
が、営業段階で「実用燃費の良さ」をアピールしていたなら、会社ぐるみということになります。尿素水を使わないタイプのポスト新長期対応車は、しばらく疑いの目をもたれるかもしれません。どんな理由で「実用燃費向上ロム」を作ったのか不明ながら、相当悪質だと考える。
・ECOカーアジアは「超ECOなロータリー発電機」
<おすすめ記事>
海外メーカー含めて、検査で使われる特定のモードを検知すると
特定の制御が入るシステムが入っているクルマは
結構あるのではないでしょうか?
他もやってるんだから、うちも。。
という腐った習慣にはなって欲しくないものです。
KAZCOさんが歌うエルフのCMソングに涙した方も多いと思います。僕もその一人です。
あんないいCMを流す会社がそんなことするはずかない・・・今はそう信じたいです。
NOx(窒素酸化物)とかPM(粒子状物質)とかにうるさい男と言ったら石原慎太郎知事ですが、当然お怒りのようです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011060402000016.html
放射性セシウムとか放射性ヨウ素をばら撒く企業にも厳しい対応をして欲しいです。
似たようなことが家電のエアコンでもありましたねぇ…