いわゆる”識者”の皆さんクルマの運転をしないから「車間距離100ｍを取れ」とうわごとのように言う
交通事故のニュースを見ると事故鑑定人や学者さん達が「車間距離を100ｍは取れ」という。高速道路の白線＋間隔の長さは20ｍ。こいつを5セット分ということ。時間だと車速100km/hなら前のクルマから3.7秒という間隔を取らなくちゃならない。下の写真は先行車から35ｍほど。時間にして1秒半だ。この距離だと割り込もうという人が80％くらい断念するイメージ。
100ｍも取ったらどうか？ まず後続車から「もっと速く走れ」というプレッシャーを掛けられた上、気が短い人だと左から抜いていき前に入られる。となると車間距は短くなるため、減速して100ｍという車間距離を取らなくちゃならん。そいつを見た後続車は、やはり左から抜いて前に入ってくる事だろう。識者の皆さんは高速道路を走ったことないから原理主義になる。
じゃ適切な車間距離とは？ 流れる速度が速い欧州などは「2秒取れ」と言う。時間で車間距離を考えるというのは合理的だと思う。100km/hなら54ｍ。200km/hだと108ｍになり、速度と比例します。そもそも制動距離は速度に対し指数関数的に長くなる。欧州の流れの速い高速道路だと正しい。ただ日本で2秒取ると、こらもう割り込まれる距離になってしまう。
どの程度ならいいか？ 人間の反射速度は0.25秒程度。アクセルからブレーキの踏み替えは、脚力が平均的なら0.5秒も掛からない。100km/hなら0.5秒で14ｍほど進む。逆に言えば車間14ｍだと先行車が急ブレーキ踏んだら必ず追突する。白線＋隙間の距離が20ｍ。そいつより短いと、先行車からすれば「俺を殺すのか！」という距離になります。あおり運転の車間と言って良い。
逆に考えると、0.5秒以上あれば先行より性能の良いブレーキであれば追突しないということになる。人間の反応時間より短いADASの制御をフルに使えば車間距離10ｍでも衝突しないで済む。ということで実用的な車間距離を考えると、1秒だと短く2秒だと長い。この真ん中くらいがちょうどいいと考えます。ということで写真の車間距離が1.5秒（35ｍ）。いかがですか？
<おすすめ記事>
もの凄く納得です。
通勤時に悠長に車間を開けられて走る車は、割り込みや側道からの侵入、強引な右折など不確定要素を撒き散らしてますよね。
全然安全ではありません。
ずっと感じてたモヤモヤがスッキリしました。
テレビなどで車間距離空けろと言うから、空けて走っていると、まあ割り込まれる割り込まれる。
これって意味あるんかなぁとずっと思っていたので、本当にスッキリしました。
あと気になるのは、渋滞までいかないくらいの混み方の時に、交差点で無駄に車間距離空けて停まる車。あのスペースのせいで、本来ならもう一台先に進めるのに、それを阻害しているようき感じます。
>あと気になるのは、渋滞までいかないくらいの混み方の時に、交差点で無駄に車間距離空けて停まる車。あのスペースのせいで、本来ならもう一台先に進めるのに、それを阻害しているようき感じます。
ウマーベラス様
私もとても気になっています。
交差点の停止線よりも車1台分くらい手前で停まってる車も勘弁してほしいですね。
ドライバーと見てみると大概がスマホをいじっているので、そもそもが運転に集中していない人たちだと思います。
周りの流れとか渋滞なんかお構いなしな人たちなのかもしれませんね。
ここの記事に書かれている車間距離が良いのかもしれません。わたしは高速道路を走るときは左車線を必ず走るようにしています。右側はかなり遅い車を抜くときだけです。左車線を走っていても、けっこう車間距離をとってて同乗者からは、安全運転だね〜って言われます。なぜそうしてるのか？って言うと自分の運転に自信がないからです。前の車が急ブレーキかけたら、自分はすぐに止まれるのか？と考えたら怖いし自信もないです。抜かれるのは平気です。確実に目的地に近づいていると思って運転するようにしてます！事故は怖いですが、楽しんでドライブしたいと思います。