ここにきて日産に対するネガティブな報道が目立つようになってきた。危機感不足に見えるためかと

ここにきて日産に対し厳しい記事が増えてきたのは、現状に対する認識の甘さから来るものだと考える。というか内田体制の時からお話にならないくらい甘い想定ばかり。わずか1年5ヶ月前の昨年春に発表された「The Arc」なる経営計画は344万台規模だった2023年から2026年までに100万台の販売増を目指すというモノ。つまり2026年に450万台売ると公言したのである。

なのに今や250万台で採算が取れるようにすると言ってる。何と半減です! 私はThe Arcを「夢物語」と書いたけれど、そいつを鵜呑みで報じるメディアも多かった。2024年3月時点の日産を巡る状況を見たら、どう考えてたって無理な目標である。自動車評論家だって解る事。株主や関係者にすらデタラメな情報を出したのだから酷い。エスピノーサ体制になった後、広報は頑張った。

いくつかのメディアにエスピノーサさんを会わせている。メディアの大好物は「話題の渦中にある人物の言葉」である。メディアは好機を与えてくれたことに満足し、厳しい質問をしない。エスピノーサさんのインタビュー記事をほぼ全て見たけれど、本当の意味での厳しい突っ込みは皆無だった。それらしい質問はするが、エスピノーサさんの曖昧な返事で終わっている。

今まで出ているエスピノーサさんの対策は全て芯を喰っていない。出ている数字類も納得しがたい。先日も書いた通り8%を越える利率の社債を発行するなど、消費者金融からお金を借りるようなモノ。日本の販売方法見直しもしていない。マイナーチェンジやフルモデルチェンジするクルマの価格は「そら高いでしょ!」になるようだ。エクストレイルのMCで解ると思う。

意味無しと思えるフォーミュラeは続けるという。けれど国内のモータースポーツ予算についちゃ大幅削減らしい。相当な人数の希望退職者を募集している一方、経営陣の高額報酬はそのまんま。明るい情報あればバックチャンネルから情報を出してくると思うが、それも無い。いや、バックチャンネル狩りをしているという話を聞く。日産の屋台骨を揺るがすマイナス情報が漏れているからだ。

ちなみに私に情報を出してくれる人は日産に限らず「愛社精神が強い人たち」であり、日産に対するマイナス要因は無い。日産をダメにしてきた内田体制下の無能な経営陣の情報は出てきますが(笑)。そういった情報は無能な経営陣にとって腹立たしいんだと思う。最近日産から出てくるリーク情報は「日産なんかどうでもいい!」という人たち一般メディアに出す「タレコミ」である。

日産、やはり経営陣を刷新しなければ厳しいだろう。

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7 Responses to “ここにきて日産に対するネガティブな報道が目立つようになってきた。危機感不足に見えるためかと”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    そうなんですよね。
    日産関係の情報は、最近益々怪しくなってきた気がしています。

    日産の新型EVが中国で売れているという報道があるけど、中国の市場規模からすればさほど大したことないとか。。。

    新型e-Powerの燃費が良くなったというYoutubeの試乗動画があるけど、具体的な燃費値は示してないとか。。。

    辛く厳しい時に出てくるのは外人社長ばかりで、高給取りで似非セレブの役員は顔も主張もやる気も見たことないとか。。。

    何度かコメントしていますが、日産という会社の良心というか本質は、ラジオ番組の安部礼司にあると思っています。この番組は平均的な庶民を描いたラジオドラマで、日産本体の経営とは裏腹に、人の気持ちを大切にしたテーマが全くブレていないのが素晴らしい!

    なんと今年で20周年。シーズン20という長寿番組なんですヨ!

    このささやかでハートフルな番組が打ち切られる時は、日産の終わりの時だと勝手に憶測しております。
    はい。

  2. よしこ より:

    高額報酬の経営陣と執行役員、さらに何の責任も取らずに居座る社外取締役たちは、一体何を見て、何を議論しているのか。現在の体たらくを見れば誰の目にも明らかです。
    こんな人たちの利益のために日産車を買うなど、いくら車に魅力があったとしても躊躇してしまいます。
    長年の日産車ユーザーの思いを裏切り続けている自覚があるのでしょうか?
    裾野の広い業種・企業であるが故に、自分たちは他とは違う、いざとなれば国(経産省)が有形無形に支援してくれるはず、といった思い上がりと甘えがあるのではないでしょうか。
    内田体制の後、私が乗り込んで意識改革と経営の立て直しをしたいと本気で考えたことがあります。現実にはあり得ないことですが、歯痒くて仕方ありません。

  3. MK より:

    2020年5月にNISSAN NEXT発表、2024年3月にThe Arc発表、どちらも内容的には素晴らしいものです。でも実現出来ませんでした。何故実現出来なかったのでしょう?
    普通の企業であれば、何が悪かったのか分析、振り返りをして、次のプランに進むと思いますが、今の日産に出来ているのかが疑問ですね。

    • G.S より:

      会社自体が適当なんだから検証などしない。職場も仕事より派閥の活動に忙しくいい車を作るという発想がない。ダメな上司にダサいデザインを決められてしまう。エンジンにしても燃費の事など考えない。だからダメだらけ。

    • しんちゃん より:

      実現可能な経営目標ではなかったからだと思います。
      ISOという国際規格がありますが、ハイレベルストラクチャーの1-4章に経営方針は実現可能な経営方針を立てなさいと記載されているので、実現可能な経営方針を立てられない経営者(毎年3%伸びるとか古いやり方含む)は無能です。

  4. がんばれ より:

    高度な経営論わかりません
    でも某H社と破談になる理由がわかる
    利権、プライド、そんなもの関係ない
    日本の会社なんだから
    Made in Japan の更なる高みへ
    クォリティを追求し
    ブランド価値を高める
    心意気があったら
    もっと違った未来が
    あったかもしれない
    残念です

  5. かつ丼 より:

    高騰してる’80~’90年代の日産スポーツカーも、日産がコケたら部品がどうにも出来なくなるから、一気に値下がりするだろうなぁ。

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