ついに縮小均衡へ
アメリカの自動車メーカーが大規模な縮小均衡策を取り始めた。ここ数ヶ月のガソリン超高騰により、100万円以上の値引きしてもフルサイズカーの売れ行きは急減。もはや生産ラインを稼働させられる状況じゃなくなった。GMはハマーを手放すようだけれど、デガいクルマに将来など無いということなのだろう。されどアメリカの自動車史を見ると、生産量の変化など珍しくない。ただ「今まで」と違うのは、事務系社員の大幅削減も行うこと。GMもフォードも会社の規模を半分くらいに小さくし、換金できる資産を全て売却すれば生き残れるかもしれません。なんでアメリカがこうなってしまったのか? いくつか要因あるけれど、15年ほど前からアメリカの有識者達は「カーガイが減った。クルマに夢を持てない社員が増えた」と口を揃えて言ってました。カーガイとはクルマ好きのこと。実際、新しい技術をローンチ(市場に出す)する意欲無く、モータースポーツ分野でも世界一になるという夢を捨てた。現在日本の自動車を支えているのは間違いなく30歳代後半以上のカーガイです。今のアメリカは15年後の日本の姿か? 中国に行くとカーガイばかりで驚く。
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