もはや世界水準だと電気自動車の割高感は薄れた。今や航続距離と電池寿命が重要なスペックに!

連休にアメリカや欧州に行った人なら皆さん「テスラ多いね!」と思ったことだろう。実際、2023年だけで200万台近くも売れており、しかも大半が同じような顔つきのモデル3かモデルY。日本でのプリウスくらいの割合をイメージして頂ければいい。なぜ売れているかと言えば、現地の人によると最大の理由は「安いから」。アメリカだと3万8990ドル(600万円)。

所得水準は日本の2倍なので300万円というイメージだ。RAV4やCR-Vと同じくらいの価格ということになる。リッター200円するガソリンだと電気代の差を考えたら、すでに補助金なしでも割安感すら出てきた。加えてアメリカやカダナでもダウンタウンに住んでいる人を除けば自宅で充電できる。遠からず「電気自動車は高い!」などと言ってるの、所得水準低い日本だけになる?

日本人が考える電気自動車の価格感と、欧米の人の価格感にズレが出てきてしまっていると言うことです。日本のメディアは海外に行かないか、海外に行っても自分でお金を使うこと無く帰ってきてしまう。世界の物価が高いという認識こそあるだろうけれど、実感は薄いんじゃなかろうか。3週間くらい現地で過ごしてみると、貨幣の価値観の違いがはっきり体感できる。

先進国は街中の充電インフラが充実してきた

さらに公共の充電インフラだって整いつつあります。ここにきて「やっぱり電気自動車ダメだ論」が日本のメディアの基調になっているようだけれど、そら違います。価格よりむしろ航続距離や寿命がネックになっている。満充電で500kmくらい走れ、長寿のリン酸鉄リチウム電池を搭載する魅力ある電気自動車が出てくれば。また売れ行きは伸び始めることと思う。

<おすすめ記事>

2 Responses to “もはや世界水準だと電気自動車の割高感は薄れた。今や航続距離と電池寿命が重要なスペックに!”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    アメリカで、テスラがプリウス並に走っているとのこと。アメリカも広いので、ニューヨークとカリフォルニアとテキサス等の土地柄で、違いがあるのかもしれません。でもテスラ人気の理由が「安い」ならば、アメリカではEVがとっくに普及期に入ったのだと実感しています。

    かつての高度経済成長の際、日本車は環境と燃費、そして良品廉価を武器に、アメリカに進出して大いに普及しました。

    今は、それと同じ流れがEVにあり、中華EVがアメリカ市場を席巻しても全くおかしくありません。でもアメリカの中国対する不信感が、大ブレーキをかけている。

    日本メーカーにとって、時間稼ぎにおいていえば、神風クラスの幸運なのかもしれません。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    電気自動車は、部品点数が少ないからなどの理由でガソリン車くらいかそれより安くなる、という事が世界的には実現しつつある…。
    6~700万円がボリュームゾーンのアメリカ、これが日本でも当てはまるならアルファードも普通に買えることになります。
    しかし、日本は300万前後がボリュームゾーン。軽の電気自動車ならばまあ普通のガソリン車価格並みといえるところまで来ているという事でしょうか。軽ハイトワゴンも300万円が当たり前になりつつあることを考えれば、日本でも電気自動車の価格は…説が成立しているハズ。(ちなみに中古なら、テスラ3なら400万円、リーフは200万円という超破格!)
    日本だって200Vが来ている戸建てはそれなりにあり(いまは長男だからと言って実家に住まずに戸建てを買う)、あとは使い勝手というはなしですよね。残るはあまり変化を好まない国民性ゆえEVは…という感じでしょうかね~。

コメントを残す

このページの先頭へ