アイドルストップ付き車に普通のバッテリーは使えないのか? 

クルマの部品としてはめちゃくちゃ長い歴史を持つ始動用バッテリーながら、都市伝説やバッテリーを売らんがための怪しい情報まであって、本当のことは”ほぼ”解らない。例えば寿命1つ取っても、バッテリーメーカーのサイトを見たらアイドルストップ無しの通常バッテリー2~4年とか書いてあります。けれどサンバーの純正バッテリー、11年間も使えました。

いや、簡単な延命装置や、専用のバッテリー充電器を使うだけで5年は確実に使えます。というか私が乗っていた2代目プリウスでいえば、やはり10年以上持った。WRX S4で5年を超えているが全く問題無し。ただ延命装置やパルスモード付きバッテリー充電器を使うようになる前は、2~3年でオシャカになってましたけど。特にあまり乗らないクルマがアカンです。

プリウスは余裕で10年超え~

はたまたネットを見てると始動時に容量の30%を使う、とか10%使う等々適当な情報多数。ちなみにセルモーターは「30秒連続回しても大丈夫」というのが最低基準。ビンビンのバッテリーなら30秒回して1分間くらい休ませながら回すと2分くらい回ります。正常なエンジンなら始動時に回るセルモーターなんか2秒以内。それで10~30%のバッテリー容量を使うとはとうてい思えない。

そんな流れで「アイドルストップ車に普通のバッテリー使うとダメ」という意見が出てくる。理由はアイドルストップ車はバッテリー充電機能が強力なので普通のバッテリーだと受け入れられないという。アイドルストップ機能を使っていればその通りである。おそらくアイドルストップ専用バッテリーと比べ寿命は半分以下になってしまうだろう。コスト的にも高くなります。

バイクには乗らないとき常時刺しっぱなしのタイプも。写真は私のです

したがってアイドルストップ機能を使っているなら必ずアイドルストップ用のバッテリーを使うべきだ。じゃアイドルストップさせなかったらどうか? いろいろ調べてみたが現状では「解らない」ということになります。朝1回エンジン掛けたくらいの電力を充電するくらいなら、少しばかり高いアンペア掛けて充電したってタイしたダメージにならない。

考えて欲しい。普通のバッテリー充電器だって2Aくらいから15Aくらいまでの受け入れ能力はもっており、1回分の始動に使った電力を多少高い電流で充電したくらいじゃバッテリーが物理的に壊れること等無い。実際どうか? バッテリーメーカーに聞いてみたら「そういった試験をしていないため解らない。ただ推奨はしません」。自動車メーカーも「やったことないので解らないです」。

私の愛用品。現行モデルは1万6750円から。15Aまで入る

もっといえば、通常のバッテリーとアイドルストップ対応のバッテリーの価格差があれほどある理由だって解らない。材料の価格や生産コストで考えたら、上を見て20%くらい高い程度だと言う。アイドルストップをさせようと思ったら、普通のバッテリーだとすぐダメになるため高くても仕方なく買わざるを得ないということです。やがてアイドルストップ用バッテリーも安くなる?

結論です。アイドルストップさせないことを条件に普通のバッテリーを使ったらどうかという点についていえば、寿命がどうなるか不明。解っているのは「使えないことはありません」。ということだけ。もしアイドルストップさせないことを前提に通常のバッテリーを使っている人がいるなら状況を教えてください。素晴らしく有用な情報になると思います。

 

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