アホンダラ!と言いたい

釜山からの飛行機の中で1日遅れの新聞を読んで驚いた。多くの新聞はマツダの赤字の理由を「国内生産が70%もあるため」
と批判している。まるでマツダの経営戦略のミスだと言わんばかりだ。アンタラどアホかぃ! 確かにお金のことだけ考えれば未だに国内生産比率70%って失策かもしれない。

けれど新聞は契約社員の問題に代表される雇用事案で国内企業の空洞化を責めなかったのか? それともマツダはトットと広島の雇用などバッサリ切って海外に出ればよかったとでもいうのだろうか。マツダは国内で頑張っているのだ。攻めるなら円高を放置し、資本の海外流失に歯止めをかけようとしない政府でしょ。

ただでさえ日本の企業は日本から出て行こうとしている。100歩譲ってアッセンブリーラインを国内に残
したとしても、部品の大半を輸入しようとしている。おそらく次世代モデルの多くは、金額ベースで20%以上を海外から調達するようになると思う。金額ベースで20%といえば、エンジンやミッション、鉄板など除く大半です。

このあたりで真剣に国内産業を考えなければならない。それこそ国が為替のリスクを負ってもいいだろう。一定の為替レートを基準とし、上回った分は免税や減税にするなどの策はいくらでも立てられる(保護でなく、イコールコン
ディションにしてやればいい)。とりあえず新聞記者は(責任者も同じか)も少し勉強したほうがいい。

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12 Responses to “アホンダラ!と言いたい”

  1. オロネロ より:

    これは普通に考えれば誰だって、どういうことか分かるはずです!
    まったくもって仰られているとおりで、まさに開いた口がふさがりません。
    ここまでメディアは能無しなのか?と。
    こんな駄文(社説?)を毎日読んでたら、誰だっておかしくなりますよ。
    本当にもうマスコミは信用できません。
    自分で判断するようにしないといけませんね。

  2. ねこまんま より:

    国内生産が多く円高なら自動車だけでなく輸出産業は辛いでしょう。
    実際に車だけでは無く家電も全滅です。
    でもマツダが業績が悪いのは円高だけでは無いと思います。
    地元以外での極端な安売りが一番の原因じゃないかな?
    前にも言いましたが、マツダの車なんて安くなければ一部の人しか買わない。
    CX-5は今のところ好調みたいですが1年後にはどれだけ売れているだろうか?
    こう言うとそれは違うって人が居るだろうけど理想論はどうだっていいんです。
    結局企業は儲かってなんぼ、公務員ではありませんから利益出なけりゃ潰れます。
    ありえないことですがトヨタ並みにシェアが有れば儲かります。
    数が売れないならフェラーリやポルシェみたいに高価格車メインにする、ただマツダにはブランドがない。
    認められたブランドが有るならRX-7が¥1000万円でもロードスターが¥500万円でも商売は成り立ちます。
    フェラーリが安いですか?ポルシェが安いですか?でも高くとも買ってくれる人が居る、だからやっていける。
    実際に外車勢と比べてそんなに性能差は無いでしょう。日本車は優秀だと思います。
    知人にベンツユーザーや、BMWユーザーも居ますが自分が運転してみても?????です。
    あの性能であの値段は無いわと思います、でもブランドがあるから売れてるんですよね。
    別に国内で高価格車を出せとは言いません。
    ヨーロッパとかではそれなりの評価を得ているんだから、そちらで勝負すれば良い。
    今必要なのは利益がきちんと出る車種が必要ってことです。
    それにはブランドが必要です。
    これも前に言ったけど国内向けと輸出のコンパクトカーは商用車ベースで良いです。
    国内向けはデミオ、CX-5、アクセラ、ロードスター、RXシリーズだけでも良いでしょう。
    売れもしない車種抱えていても自滅するだけです。
    メーカーも生き残りをかけて本気でいかないと笑い事じゃすみません。
    まじめな話、マツダと三菱は5年後には無いかもしれません(有ってもどこかに買収されている)
    日産を見れば解りますがフーガなんて変な名前にするからそれまでのセドグロユーザーからそっぽ向かれた。
    昔はクラウンと変わらないくらいの数が居たのに。
    別に車自体は昔のセドグロよりよほど良いでしょう、でも今までのユーザーにとって大事なのは名前=ブランドです。
    ゴーン会長には日本人的思考は解らないんでしょうね。
    あと円高放置している現在の与党、馬鹿民主党ももちろん悪い。
    反日国家なんか助けてる暇があったら、自分の国を一番に考えろって。
    まあ、こればっかりは有権者に大きな責任が有るわけですが。
    民主主義ですからね我が国は、中国や北朝鮮とは違い選挙権もある、でもそれを生かすも殺すも国民の責任です。

  3. イヌまっしぐら より:

    国沢先生
    はじめて。
    一般工業製品販売は企業がその国に作る雇用に比例すると考えてます。
    安い労働力で利益を得る焼畑【工法】は製造に高い技術を要する製品には通用しなくなってます。売り込む国に投資をして雇用を作るという姿勢の他の日本メーカーと違い、マツダはいまだに低賃金国以外での投資を発表してません。
    広島において他都道府県より際立ってマツダシェアが高い理由は製品としての優秀性ではなく偏に雇用を握ってるからではないでしょうか。
    アメリカで、欧州で雇用を減らして国内雇用の堅持を理由にしても、タイでは追加投資を発表してます。
    国内生産比率がマツダより高く、国内雇用絶対数はマツダより少ない富士重工業の輸出比率はマツダより低い、販売比率では国内でマツダより相対的に売れてます。
    輸出を減らして黒字になるならマツダが海外に持ってる工場の稼働率を上げれば良く、問題を為替と考えているなら国内で、広島以外でも売る努力を払うべきでしょうが、どうもそのような痕跡さえ見えません。
    国内専用スカイデミオは価格、性能ともにマツダの国内市場軽視という印象を強く受けました。
    震災、原発、タイ洪水という逆風で最も被害が少なかったのはマツダです。
    為替は輸出企業の大問題ですが、マツダの売上に占める販売費及び一般管理費が三菱自動車の比率と同程度であれば一千億の赤字がきれいになくなってます。
    マツダには為替や国内生産比率の高さではなくもっと根が深い問題があるのではないでしょうか。

  4. ぎん より:

    期間工制度の使い捨て感覚もどうかと。
    (電気工事も似たようなものですが)
    簡単に技術漏洩してしまうのに・・・。
    マツダもフィアットとの提携でどうなるか。
    イタリア車の息が掛かった事によって起きる故障を
    マツダの所為にされたりしそうで怖いです。
    外車党の人がフィアットやアルファが壊れなくなったぞ!
    という構図が出来るんでしょうか。

  5. 605 より:

    橋下市長が何の下調べもせず馬鹿な質問を繰り返すTV局女性記者に激怒していました。
    他県のポン助市長(朝日新聞元記者)が、記者は忙しくて下調べている時間などないなどとそのTV局記者を擁護していましたが、マスコミの問題点が如実に現れていますね。
    モータージャーナリストの中にはエンジンの排気量を計算する方法を知らない人もいるそうです(バイカーズステーション編集長より)。
    *ポン助は三宅久之氏の造語です。

  6. 阪神ファン より:

    新聞記者をはじめTV局も・・・ですね。
    自分達が言ってる矛盾に気がつかないのだと思います。
    物事には良い側面と悪い側面があると思いますが、マスコミは、一部分しか見ていない(一部分しか見る能力がない)と思います。
    そういや、マスコミは韓国との通貨スワップ協定をあまり報じていないと思います。
    輸出で成り立っている韓国がウォン安政策をとるのは当然で、その結果、苦しくなってしまった韓国に対して5兆円強を支援する政府民主党を批判しない。
    日本の輸出企業を守るどころか韓国支援、また日本国内では自然災害により復興資金で苦しんでいるのに「財政が苦しい」と言い放つ政府を批判しない。
    韓国は日本の通貨スワップ協定のおかげでもっている。
    そんな状況を知ってか知らずか、韓国企業を持ち上げる。新聞など報道機関は、ほんと勉強してほしいと思います。と、いうか勉強する気がないのだと思います。

  7. マーブル より:

    地元テレビ局の報道も新聞と同じ論調でしたね。
    マツダ車が国内で売れないのは販売店にも大きな原因があります。オフィシャルサイトからサービス入庫の予約をしたのですが連絡可能な時間帯を夕方にしたにも関わらず昼にかけてきて夜勤で寝てたところを起こされたり、従業員同士の伝達がうまくいっておらず不快な思いを多々してるのでお説教しました。ごく一部の従業員だと思いますがこんなんじゃあブランド力が落ちますよね(^_^;)

  8. Kei より:

    RX-8オーナーとしてはマツダには頑張って欲しかったのですが、一昨日めでたく(?)完全なもらい事故に遭い、21万km走行の8は全損になり、本日鞭打ちのなかサイオンFR-S(Toyota 86)をオーダーしてきました。相手の保険がアメリカで最も評判の良い会社の一つで、21万km走行でリセールバリューは$5,000-8,000程度なのに、一回目の話し合いの時点でとても良い数字を提示してきました。
    FR-Sはアメリカ全土モデルは1グレードしかなく、しかも統一価格のため値引き一切無しでオプション皆無の車両本体MSRPが約$25,000、登録料と納車費用(destination & delivery fee、検査登録諸費用)を足して約$26,000(約207万円)でした。この便は5月29日に日本から入港するので10日前後で納車になるとの事です。なお、Toyotaの決定によって正式には6月1日以降しか納車出来ないとの事。http://www.scion.com/cars/FR-S/index.html
    過去にWRXに二台乗ったので本当はスバルBRZが欲しかったのですが、ディーラーに行くと2グレードあるうちの安い方で約$25,500、高い方で$27,500のMSRPに「BRZは品薄だから$1,000増しで売る」と言われ、しかも納車8週間待ちだったのでサイオンにしました。もう一箇所行ったスバルディーラーではMSRP$27,500のLimitedはこれまた「売れてるし品薄だから」という理由で、なんと乗り出し価格$32,500と言われました。足元見過ぎです。
    ちなみに各ディーラーにはその規模によって割り当て台数があるとの事で、$1,000の追加料金を要求してきたディーラーの割り当ては8台で、残り2台という状況でした。
    http://www.subaru.com/vehicles/brz/index.html
    今回はBRZとFR-Sを探して15件前後州内外のディーラーに電話しまくりましたが、どこも入庫したら一日も経たずに売れてるとの話しで、在庫はAT車が一台のみという状況でした。一般的にスバルはトヨタより高級なブランドとして認知されているのでこういう事になっているのかもしれません。何かの参考にしてみてください。

  9. ねこまんま より:

    追加です。
    マツダに限ったことでなく、昨今の日本企業は従業員を粗末にしすぎです。
    従業員=購買者です。職の保障も無く車や、製品買いますか?
    そういう考えが横行しているからこそ、商品が売れなくて景気が悪くなる。
    誰だってて車や、いろんなものが欲しいです、でも先行き不安だから買わない、買えない。
    若者の車離れとか言われていますが、
    そういう状態を作ってるのは非正規採用ばかりしかしない企業に大きな問題があるとは思わないのか?
    前も言ったけどゴーン会長が来て首切りばかりやって日産を立て直した。よその企業もそれでいいならと右へ倣え。
    でも自分の報酬はしっかり取る。
    ソニーなんか酷いもんです。ストリンガー会長になってどんどん傾いている。
    別に年功序列が良いとは思いませんが、安心して働ける社会を創らないと未来は無いです。

  10. COLT より:

    「売る所で作る」と本田宗一郎さんが言ってました。
    マツダの場合、国内生産7割という現実に真正面からぶつかって商品を企画しているのかが疑問です。

  11. 真鍋清 より:

    もはや当方から何も言うことはない!
    マスコミの日和見主義いやポリシー皆無の報道は昔も今も十年一日の如く続いている、連中は「思いつきに任せて」大衆を振り向かそうと情報を弄んでいるに過ぎまい。
    コストカット志向外国人に支配された日産とソニー、この両社が我が国の労働市場や生産性に与えた影響は大きい―それをマスコミが「理想的モデル」のように言うから他の主要企業も右ならえする…..この国に生産性-購買力(∴市場性)―雇用と三位一体に保たれた生産システム/経済システムが確立するのは一体いつのことだろうか。現政権・次政権のうちには現状の如き無法状態が続くに違うまい、依然気が遠くなる問題であろう。

  12. きあて より:

    マツダが赤字なのには、国内生産比率によるものだけではないと思います。ただ、総じて今の国内空洞化の流れに対して、抗い続けている企業の一つだと思います。
    西日本、特に近畿より西では主な産業がありません。そんな中、マツダが国内で生産する台数は、大手のホンダ、日産に引けをとらず、その生産台数から生まれる雇用は、西日本の経済を支えています。
    一部の方は、所詮限られた雇用規模と思うかもしれませんが、日本の経済は根幹は、加工貿易による貿易黒字です。資源を有さない日本で、国内資産を増やす方法は、加工貿易によって、貿易収支を黒字化し、外からの資産を留保することが必要です。
    外からの資産で、国内資産は増え、国内のサービス業などの経済は周り、生活は豊かになります。もし、このまま為替を放置し、国内産業の空洞化を許したら。近く、貿易は常時赤字に転落。国内資産は目減りを始めます。
    国内資産が目減ると、豊富な国内資産で成立していた、国債の担い手がなくなります。結果、政府の財政悪化、国内金融の信用不安を誘発させます。
    本当に、今の段階で、日本という国の経営構造を分析し、適切な処置を行わなければ、亡国となってしまいます。
    いち企業、マツダの話ですが、マツダにもしものことがあり、西日本(特に中国地方)の経済が打撃を受けたら、それは日本経済の行く末だと思います。

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