上海ショー、メディアは報じていないがトンデモナイことになっていた!

上海ショーが始まっている。現地からの話を聞くと、日本のメディアは伝えていないけれど、とんでもないことになっているようようだ。これから発売される予定になってる電気自動車の価格、ガソリン車と同じくらいなんだとか! こらもう小さい電気自動車から、紅旗のような大型の乗用車まで同じ傾向らしい。モーターショーに来ている人達も、電気自動車しか見ないという。

もう少し詳しく書くと、小さいクルマから大きいクルマまで共通して航続距離400km以上。もはやホンダeやMX-30EVのようなショッパイ航続距離の新型車など無し! 価格はフィット級のBセグで200万円以下。レクサスLSと同等サイズの紅旗も800万円程度だという。なんでこんなに安くなったのか? どうやら電池の価格が決定的に安くなったようなのだ。

なかでも大躍進してるのがCATLのリン酸鉄リチウム電池! 直近の価格を見ると、自動車メーカー向けの卸価格で1kWhあたり1万円を下回っているようなのだ。40kWh積んだって40万円ということ。Bセグ車の場合、エンジンやミッション、燃料タンク、冷却系など全て不要。その他、オルタネーターなど不要になる補機類も多い。工夫することによりその他コストダウン出来るらしい。

レクサスLSクラスになると80~90kWhくらいの電池が必要になるが、車両価格の10%。ナビやオーディオの価格が車両の10%くらいになる日本車は少なくない。高額車になると電池価格なんか全く負担にならんです! 車両価格がガソリン車と同じになると、ランイングコストは圧倒的に電気安い! 中国でもガソリンの4分の1から5分の1といったイメージらしい。

なるほど電気自動車を買おうとする気持ち、解ります。ちなみにリン酸鉄リチウムは4000サイクルの充放電に耐えるそうな。話を4分の3に聞いても1回の満充電で250km走るなら、3000サイクルで75万kmという使い切れないほどの寿命を持つ。決定的なのが電池そのものは極めて燃えにくいこと。高性能ブレーカーをキッチリ回路に組んでおくことで火災に心配は無い。

今までエネルギー密度が低いと言われてきたものの、燃えにくいためセルの間隔を詰められる。セルは少し大きくても、バッテリーパックで考えたらマンガンやコバルトを使う既存のリチウム電池と同等のサイズになるという。トヨタ/スバルのbZ4XもCATLの電池という。リン酸鉄リチウムを使えば安く抑えられるだろう。ホンダもCATLの電池だというので同じか?

21世紀の黒船は中国からやってくる。

 

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