上海ショー

4年前まで単なる「パクりカーの祭典」というイメージだった上海ショーは、今や会場の規模だけでなく「格式」という点でも
完全に東京モーターショーを上回ってしまった。4月19日の開幕を前に、多くのメーカーが『ワールドプレミア』(世界初デビュー)を発表するというプレス
リリースを出し始めたのである。

ホンダはアメリカに先駆けてリチウム電池を採用したハイブリッドカーを出展。三菱自動車もコンパクトカー
の最新バージョンを出すという。4月18日に行われるVWニュービートルの世界同時発表だって上海ショーを強く意識したもの。ベンツAクラスの先行開発モ
デルや、BMWのニューモデルも出るそうな。

翻って今年の東京モーターショーを見ると、欠席を表明している海外のメーカーが多い。出展を
予定しているメーカーだって原発の動向や日本経済の方向性次第でドタキャンという可能性大。そもそも東京モーターショーを中止しようという意見まで出ていると聞く。中止になる可能性は低いですけど。

ただ多くのメーカーがコンセプトカーを間に合わせられるか微妙。ホンダのように開発拠点が大きい被害を受け、市販車の開発すら大幅な遅れを来しているメーカーだってある。開催されるとしても地味な内容になることは間違いない。このまま日本は地盤沈下し、存在感を失っていくのだろうか? 

日本を追う韓国や中国には申し訳ないが、そこまで弱くないです。現時点じゃ防戦一方という状況
ながら、秋になれば必ずや新しい技術も出てくることだろう。残念ながら完成したコンセプトカーとならないかもしれない。されど興味深い最新技術をたくさん紹介出来ると考えています。

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3 Responses to “上海ショー”

  1. アミーゴ5号 より:

    リーマンショックの時に、日本メーカーの日産(というよりも、ゴンゴン率いるNISSAN)が、先陣切って海外のモーターショーをキャンセルして以来、空気が変わりました。
    海外メーカーの東京モーターショーに対する割り切りを、痛切に感じます。
    海外メーカーから見ると、東モは日本での販促に繋がらないので、あえて参加する必要はないですから。
    東モは、車両以外に、たとえば世界初の先進技術発表や展示の場等、他にない目玉を作っていかないと、国産車メインのローカルなショーになっていくと思います。
    東モに通って30余年。是非とも生まれ変わって、存在感と影響力を発揮して欲しいと願っています。

  2. samine より:

    自工会はひょっとして、まだ勘違いしているんじゃないでしょうか?国産車とコンパニオンだらけの今の寒い見世物でも、とにかくモテないカメラ小僧が大挙押し寄せて会費を払えばいい、と[E:despair]
    今の国産車ばかりの魅力のない日本の自動車市場を作ってきたのは間違いなく彼らによる海外勢を排除した「仲良しクラブ」的な排他的な体制だと思います[E:angry]国産車ばかりの現状で、ただでさえ車を買うことがバカバカしいと気付いた若者が率先して車から離れているのに、まだ改めないんですかね?ホント日本は安泰だ[E:bleah]

  3. samine より:

    正直、TMS(東京モーターショー)は海外メーカーが出品して始めて魅力あるショーになると思ってます[E:bleah]
    やはり、つまらない国産車や日本の最新技術が展示されているだけでは機械オタクや国産車好きでもないと高い入場料を払ってくれるとも思えないんで、TMSはやる意味がないんじゃないか、と[E:shock]
    TMSは、普段道路でみかけるのとは違う、世界にはこんな面白い車があるんだ、欲しいなって思える楽しいショーであってこそ人が集まるんじゃないですか?海外メーカーが、日本に持って来てない面白い車をここで出品して日本人の反応を見るのは良い機会だと思いますよ[E:happy01]
    日本のメーカーは車づくりの発想もセンスも貧困過ぎますが、海外のメーカーは決してそんなコトはないんだとTMSで教えてやって下さい(笑)

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