フォードの続き

フォードが所有しているマツダの株式は、優遇税制など受けるべく今までスペインやカナダの子会社の名義で所有していた。

しかし1月26日付けでマツダは「昨年12月26日にカナダ分の4,7%。そして2月中にスペイン分の29,2%をフォード本社に移動する」と発表。これ、どういった意味を持つか? 一番妥当な見方は、資金調達の担保かと。マツダの株式の33,9%といえば、1月26日付けの時価で3898億円。

何度も書いてきた通り、フォードという企業、客観的に評価すれば「すでに終わっている」。担保無しじゃ資金の調達が難しくなっているのだ。マツダの株式を”質草”に入れれば、3千億円くらい貸してくれるだろう(このくらい巨額になると、担保の何%貸してくれるか解りません)。昨日のTOPで書いた通り、2006年分の赤字は1兆5千億円! 有利子負債20兆円半ば。3千億円など焼け石に水ながら、最後まで「マイッタ!」をしないつもりなんだと思う。

私は先日TOPで書いた方向に向かい着実に進みつつあると考えます。ちなみに破綻したらマツダの株式はどこかの再建団体の保有になる。マツダの技術力は、再建へ向けての重要な”武器”となります。マツダにとっては良い方向かもしれません。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ