アメリカ、本格的な中国パッシング(無視)を始めた。日本どうする?
アメリカが中国との関係を見直し始めたようだ。表に出ている話だと「中国製の電池輸入に大きい規制を掛ける」。具体的に書くと中国製電池を使う車両についちゃ補助金の対象としない方向を打ち出している。もちろん中国工場で生産したクルマの輸入についても、かつて日本や韓国がやられたように様々な規制を加えて行くと思う。我が国の政府より圧倒的にチカラあります。
そして直近になって中国製部品の調達まで制限を始めた。アメリカで組み立てている製品であっても中国製部品がたくさん使われている。そのレベルから中国製品を追い出していくという。新規に調達する部品だけで無く、既存の部品も含むという。かつてトランプが中国の悪口を叩きながらも、トランプ陣営のノベルティはメイドインチャイナだったことを考えたら、徹底度合いからして違う。
もちろん日本だって大きい影響を受けるだろう。日本からアメリカに輸出されている車両はもちろん、日本の自動車メーカーもアメリカ工場で使われている中国製部品は多岐に渡る。只でさえ半導体の確保で調達部門はてんてこ舞い。そこに中華部品排除命令が加わると、さらに深刻な状況になる。日本自動車産業、上海が機能しなくなっただけで大騒ぎになりましたから。
潜在的な不安定材料になることも気になる点。アメリカと中国の関係が安定していれば、間に入っている日本だって困らない。けれど正面切ってバチバチ争うようになったら、日本はアメリカに付くしかない。日本を経由することでアメリカに中国製部品を売れる、という楽観的な状況じゃ無いですから。中国依存度の高い企業は、いつダメになっても困らない準備をしていおくことをすすめる。
21世紀はヒト・モノ・マネーに国境や地域など無くなるかと思っていたら、ここにきて反対の動きを見せている。アメリカと欧州、中国、東南アジア、日本はそれぞれ違う夢を見始めた。日本が生き残るとしたら、台湾と韓国との関係を深め、EUのようになることかもしれない。日本と台湾、韓国は収入レベルが近い。パスポート無しでの往来から始めたらいいと思う。
瞬時に市場規模を2倍近くまで大きくできるし、インバウンドだって期待できる。ジリ貧かつ閉塞感出てきた我が国の気分を変える手としちゃ悪くない思う。こう書くと反社や犯罪者の流入による治安の悪化を心配するヒトもいるけれど、今や技術が進んだ。IDの確認と写真だけで十分チェックできる。個人情報さえ確認できればすでにパスポートの意味などないです。
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