アメリカも2030年に販売してるクルマの半分をカーボンフリーに!
ついにアメリカも本格的なカーボンフリーへの道を選択した。内容は「2030年に販売している新車の半分をカーボンフリー車両にするというもの。欧州は2035年。日本も実質的に2030年代半ばにすべての新車をカーボンフリー車両にすることを目指しているので、アメリカは少し遅れてます。中国が2035年に販売している新車の半分をカーボンフリー車両にする」なので、5年早く動こうというもの。
また「カーボンフリー車両」の詳細は決められていない。大手メディアによれば「電動化車両=電気自動車」としているが、eフューエルやバイオエタノールなどもカーボンフリーという考え方だってできる。中でもアメリカはトウモロコシ由来のエタノールを安価に流通させてます。右のスタンド、一番下はエタノール85%の燃料。100%にしたって3ドル少々なのでガソリンより圧倒的安価。
写真/池畑浩氏
驚異深いのは欧州も日本もeフューエルを含むバイオ系の燃料をどうするか明確にしていないこと。欧州の動きを見るとエンジン開発を凍結しているため、バイオ系燃料は使えないという前提なのだろうか? 少なくとも我が国についちゃ何の基準も出していない。ただ電気自動車の車両価格がエンジン車と同じくらいまで下がってきた場合、エネルギーコストまで考えたら圧倒的に前者有利。
ということは9年後の2030年にアメリカで年間700万台規模。欧州も1000万台近く。中国で1000万台規模の電気自動車が販売されることになり、巨大な電池市場が生まれることになる。2035年になる中国や欧州、日本の電気自動車販売台数も増えてくるため、下を見て年間4000万台規模の電池を生産しなければならない。中国だけでカバーできると思えないから、想像を超える事態になる?
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