アルファード4位。ヴェルファイア41位! カコ悪いクルマは売れないワな
私が「カッコ悪い」と思ったクルマのデザイナーに「これはカッコ悪いから売れない」というと基本的に怒る。おそらく「シロウトのクセに何を言ってるんだ!」なんでしょう。怒る人、工業製品作ってるプロじゃないです。ゲージュツ家か、エキセントリックな好みの押し売りだ。TVタレントを選ぶのはプロダクションのスカウトだけれど、評価するのってファンでしょ。
ピカソが後世評価されるのと同じく、LLLボディ好きや高齢者好きもいますけどね。そんなこと書きたいんじゃありませんでした。以前紹介したアルファードvsヴェルファイアながら、もはやスンゴイ差になっている。昨年11月なんかアルファードが1万109台売れて国産登録車の4位! なのにヴェルファイアときたら1241台しか売れず41位という状況。
説明するまでもなくクルマの内容や装備、価格など全く同じと言って良い。単純にデザインだけで大差付いた。ヴェルファイアの方がカッコ良かった先代モデルはアルファードより売れていたのだから決定的だ。カッコ悪いクルマは間違いなく売れないです! 私と話が合わないデザイナーにこの件を聞いてみたいと思う。どんな言い訳あるか楽しみ。
ホンの少しのモディファイでイケると思う
朝の記事で新型MIRAIのことを書いたら「あんたはデザインをどう思うのか?」と聞かれた。明らかにカコ良いNIOとモデルSの写真を載せたのがアカンかったかもしれません。何度か書いてきた通り、デザインは「う~ん!」です。特にワニのような顔が厳しい。ヤリスクロスくらいのサイズなら車格に見合っているかもしれないけれど、新型MIRAIだと明らかにアンマッチ。
普通の人だと「見慣れる」のだけれど、私の場合、乗り心地とデザインだけは自分のクルマになっても何度見てもダメなモノはダメ。ちなみに燃料電池車だとグリルレスにならない。けっこうな冷却性能が必要だからだ。ウンチクになるけれど、燃料電池から出る熱量はガソリン車より少なかったりする。だったら冷却は楽かと思とかもしれないけれど、違います!
ガソリン車は排気ガスの温度で最大1000度という高い熱を出す。そいつを100度の”水”で冷やす。100度の”水”を最大50度くらいの大気でさらに冷やす。そもそも真夏の50度という温度であっても吸入した空気で冷える。そいつに液体のガソリン混ぜるためさらに冷える。ラジエターに入ってる100度の水も50度の大気との温度差が50度あるから効率より冷えます。
燃料電池の反応温度は機密ながら、100度よりはるかに低い。仮に上限を70度とすれば外気温50度だと20度しか差がありません。さらに夏場の50度の空気吸ったなら20度しか下がらない。50度のお風呂を0度の水で埋めればすぐ40度の適温になるが、30度の水を加えたってなかなか40度にならない。それと同じです。したがって燃料電池車は大面積のラジエターが必要。
ということでフロントデザインは電気自動車と全く違った方向になる。それを上手に活かしたらトラッドでカッコ良いデザインになると思ってます。個人的には全体のフォルムに似合うアストンマーチンのような顔つきがいいな、と。新型MIRAIのデザインは41位のヴェルファイアだと考えている。4位のアルファードみたいにしたら作りきれなくなるくらい売れるかと。
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