ヴェゼルの自動ブレーキ

昨日のこと。ヴェゼルの試乗会場で「今や日産もノートなどコンパクトカーはカメラを使った標準型の自動ブレーキを採用しているのに、なぜヴェゼルの場合、軽自動車と同じ31km/h以上でノーブレーキ状態になってしまう簡易型自動ブレーキなのか?」と聞いてみた。
ヴェゼル唯一の弱点です。

すると「ヴェゼルはカメラを使ったセンサーです。カメラはココ(フロントガラス中央上部)にあります」とのこと。どう見ても上に発光部があり、下に三つの受光部を持つ赤外線を使ったレーザーセンサーです。これはレーザーでは? 返したら「カメラです」。ゾウを見てるのにキリンだと言われるようなもので途方にくれる。

水掛論になった後「調べておきます」というので2時間ほど試乗し、戻ってきたら別の方が「レーダーです」。レーダーだとすればセンサーはエンジンブレムのところについているハズ。ヴェゼルのシステムはレーザーですよ、と私が答えるのも妙なハナシだけれど、そう言ったら「レーザーレーダーです」。やっぱり知らない。

いずれもそれなりのポジションの方です。特に最初に聞いた方は、その場に居たホンダの人がレーザーセンサーを使っているシステムだと100%解っていても「違います」と切り出せないような人である。ホンダに限らず、これは日本の自動車メーカーが自動ブレーキをどう考えているのかよく
解る事案だと感じた。

本来なら今後の自動車技術を考える上で重要な自動ブレーキや日本仕様車のスモールオーバーラップをどうするか、という論議を大半のメーカーが行っていない。現状は車種毎の対応です。2008年のリーマンショック以後、日本の自動車メーカーも厳しかったと思う。そろそろ体勢を整え、明日を考えるべきだ。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ