エンジンから電気自動車の移行がいつになるか? ここを予想出来ないメーカーは極めて厳しくなりそう

世界の乗用車の主流が電気自動車になることは”ほぼ”確実な状況になってきているけれど、そいつを「いつ?」と考えるかで自動車のメーカーの存亡が決まってきそうな雰囲気になってきた。すなわち早いタイミングだとお客や市場はついてこれず、売れない。かといって遅いタイミングになってしまったら参入は相当難しくなるだろう。しかも欧州とアメリカ、日本、中国、新興国でそれぞれ過渡期に必要なパワーユニットが異なると思う。

日本についていえば大雑把ながら見えてきた。来年中に電気軽商用車のニーズ増えていき、2~3年で電気が主役になるだろう。その次に来るの、軽乗用車となり2028年あたりからバトンタッチされていく。登録車について言えば少しばかり時間掛かると考えます。比較的小さいサイズより普及は始まり、2028年くらいから徐々に増え始め、2030年あたりで普及といえる状況になりそう。それまではハイブリッドが主役のまんまかと。

欧州は雰囲気こそ「普及」となっているものの、やはりお客が追いついていない。欧州全体のボリュームで見たら現在大雑把に10%。2026年までは毎年5%ずつ増えていくイメージだろうか? そこから先になると2030年の販売禁止に向け一気に普及していく気がします。2026年くらいまでは過渡期でハイブリッド売れまくると予想しておく。魅力的な電気自動車やハイブリッドを持っていないメーカーは2026年あたりで相当厳しい状況になりそう。

アメリカは設計図が出来ている。海沿いの州で2026年までに35%。2030年に68%と決めてます。アメリカって約束を破るイメージ強いと思うけれどガソリン車の排気ガス規制マスキー法はアメリカなければ発効しなかった。ZEV規制などもアメリカが引っ張っている。大雑把に言って2030年にアメリカで販売している新車の半分を電気自動車にする必要ある。それのマップをキッチリ作れていないメーカーは確実に負けです。

CX-4は厳しい販売状況

中国はいろんな意味で西側諸国にとって厳しい市場になってきた。日本と同じく自国に対する愛着があるため中国製品を積極的に買う動きが出ている。最初に厳しくなってきたのはSUV。すでに新型アウトランダーは終わった雰囲気。CR-Vも極端に台数を落としている。マツダはCX-50を投入するけれど、もし売れ行き伸びないようだと挽回は不可能。ちなみに中国専用車CX-4の売れ行きたるや非常に厳しい。かといって魅力的な電気自動車が無いと勝負にならない。

といった状況を考えつつ自動車メーカーがどう動いているか見ると、数年後の業績が予想出来る。

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1 Responses to “エンジンから電気自動車の移行がいつになるか? ここを予想出来ないメーカーは極めて厳しくなりそう”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    お客さんを掴む…で気になるのは、bz4xやソルテラの行方です。KINTO(リース)・売り切りと両方用意しても定着しませんでした。BYD/atto3に乗ってしまうと、bz4x・ソルテラのベースモデルはもう少し安くていいんじゃないかと思ってしまいます。
    アリアはポチポチ見かけますが、サクラのほうが多いですね。
    マツダ・三菱は中国市場に何でお得意の電動車をすぐに入れなかったのか。MX-30・EVやアウトランダーPHEVもあったのに、と思います。

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