ガソリン価格、全国的なバラ付きがドンドン増えて行く。これも電気自動車普及のキッカケになる

ガソリン価格は基本的にバラバラながら、大雑把な相場というのがある。『gogo.gas』によれば6月13日時点の全国平均で149,8円とのこと。また、経産省のデータだと6月9日時点の全国平均は152,9円。経産省によれば最も高い県は長崎となり162,9円。安い方だと徳島県で146,3円。15円くらいがガソリン価格の幅ということになる(東名のあしがらSAなんか175円ですけどね!)。

先週末、群馬県でガソリンを入れたら、1)高崎コスモ161円。2)フルサービスの高崎シェル151円。3)倉賀野シェル148円。4)上野村JA147円だった。コスモの161円は高速道路以外のスタンドとしちゃ凄く高いと思うが(ハイオクだと172円!)、それでも高い方と安い方の間に入っている感じ。経産省のデータベースによると群馬県の平均154,2円で、全国平均より少し高い。

しかし! ここにきて高速道路並に高いケースも出てきた。調べてみると周辺に競合するガソリスタンドが無い地域に多い。考えてみたらガソリン価格は売る側で決める。同じ地域にライバル存在したら、高いネダンは付けられない。A店で150円。B店160円なら誰だって150円を使う。という状況になるため、せいぜい2~3円の違いで収まる傾向。競争原理働かない高速道路、高いです。

ガソリスタンド減っていき、地域に1店しかなくなったらどうか? 高速道路やマリーナと同じ状況になるだろう。高い理由としちゃ「輸送コストが高いから」で十分。先日も高速道路のガソリン価格が納得いかないほど高いと書いたら「高速道路使ってガソリン運んでいるから高いは当たり前」みたいな意見あった。普通のスタンドも高速使って運んでるけど何か?

ガソリンスタンドの減少により今後、何らかの規制や行政指導を行わない限りガソリン価格の”幅”は増えていくことだろう。高速道路の価格くらいを付けるケースだって出てくる。180円/Lになると、燃費15km/Lのクルマだと1万km走るのに12万円掛かる。同じ距離を7km/kWhの電気自動車だと1万7千円(12円kWhの夜間電力)。しかも自宅で簡単に充電出来てしまう。

自宅に太陽光発電パネル付けた場合、電力料金に換算すると1kWhあたり20円くらい。それでも1万km走るのに2万9千円でガソリンより圧倒的に安くなる。電気自動車の価格さえ安くなったら、あっという間に状況は全く変わってくると思う。電気自動車が増えて行く過程で、さらにガソリン需要減ってしまい経営的に成り立たなくなるスタンドも出てくるに違いない。

そうなるとイッキに電気自動車への乗り換えが始まる。スズキの鈴木修さんは「軽自動車を守れ」と言っているけれど、もしホンキでそう思うなら安価な電気自動車を作り始めないとならない。猶予は短い。商社やエネオスや出光興産など独自ブランドで宏光MINIクラスの高性能電気自動車を安価に販売するようになったら、オセロのように裏返っていくと思う。

 

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