ガソリン価格、低め安定続く

原油相場の値下がりにより、早くもアメリカのシェールガス勢が悲鳴を上げ始めた。原油相場50ドルを下回れば、シェールガスの採掘コスト以下になってしまう。というか、それがサウジアラビアの狙いですけど。こうなるとアメリカ政府だって黙っていない。当然の如く日本に「何とかしてね」。

すでに様々な話が進められていることだろう。大きな柱は2つ。コンデンセートと呼ばれるシェールガス由来のガソリンの輸入と、シェールガスを精製したCNGの輸入です。こらもう相当の確率で日本が背負うことになるに違いない。ただ悪い話かとなれば、そんなこともないと私は考える。なぜか?

そもそも日本は産油国の希望に添う価格で原油やCNGを買ってきた。それがアメリカになるだけ。加えて原油相場が下がれば、コンデンセートだけ高くするワケにもいかない。1バレル=50ドルくらいで推移することだろう。現在の円ドルレートなら、ガソリンの売値で130円/L前後か。

円が1ドル=100円になれば120円/Lというイメージ。この価格が続くなら、決してガソリンは高くない。そもそも日本車の燃費って10年前の半分近くになっている。120~130円/Lという価格レンジなら、十分納得出来ます。皆さんの予想より長い期間、この相場で落ち着く可能性大きい。

もう一つ。やはり買わされるCNGについちゃ火力発電のため使うしかありません。嬉しいことに今までカタールから買っていたCNGの半額くらいになる。東京電力の場合、カタールから買ってる高いCNG使ってるのに、2015年3月決算で5千億円という膨大な黒字を出す。

つまり原発無くたって膨大な黒字なのだ。アメリカから安価なCNGを安定して押しつけられれば大笑いである。巨額の黒字を福島原発の事故の後処理に使えばいい。少なくも産油国vsシェーエルガス勢のバトル&円安ドル高は日本にとって強い追い風。30年に一度の好機到来であります。

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