コンバインドサイクル続き
昨日のTOPで書いたコンバインドサイクルの件、若干間違いがありました。最新のコンバインドサイクルは従来の高効率火力
発電機に比べ、むしろ立ち上がりは早いそうな。これといった難しい操作無し。スイッチオンから1時間くらいで定格出力に達するという。毎朝立ち上げる発電機も多いとか。
ちなみにコンバインドサイクルの次に効率の良いタイプだと完全に立ち上がるまで3時間も掛かるとのこと。したがって停止
/始動は比較的容易。じゃなんで火力の電力も余ってしまうかというと、ある程度の余裕を見なければならないから。電力は供給不足になると電圧低下や、最悪の場合、停電に至る。
電力会社としては絶対起こしちゃならないという責任感持っている(電力に限らず日本は現場の努力が大きい)。加えて立ち上がりの早いコンバインドサイクルといえども、止めると立ち上げ時の効率悪い。1時間かかるし。短い時間止めるような時は、そのまま稼働させておくワケ。
いずれにしろ現実的には夜間の電力は余っており、充電に2kWhくらいの電力使う電気自動車100万台くらいなら全く受け入れ可能。となれば問題は「電気の売り方」です。今のような売り方をしている限り、余剰の電力を使って電気自動車を走らせる、という「絵」は画けない。
ま
た、自動車専用の電力はどうか、という意見もあるようだが、そうすると財務省あたりが黙っていないと思う。タダでさえ電気自動車は税金を払っていない。ガ
ソリン車だと1L毎に53円80銭+消費税を払わせらられているのに、だ。1kWh=9円の夜間電力に10円の税金を上乗せしても19円。
24円少々の「定価」より安い。案外そのあたりを狙っているかもしれません。
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今回の議論で一番ビックリしているのは、EV普及に向けて自動車メーカーが電力メーカーに当然根回ししていると思ったのに全く何もしていない事だ。
三菱のiMIEVにSWITCHとか東電のロゴはつけたりして協力してるのにね・・・
発売までには当然、深夜のお得な料金制度が整備されているものと思っていたのに、全くやってないとは信じがたい。
それから、EV用の電力に税金かけるなんてナンセンス。補助金出して普及させようとしているのに。税金て何の為に徴収しているのか今一度考えなおしたほうがいいですね。
数字の辻褄合わせするためじゃないのは確か。
会社の合理性と社会の合理性は、ともするとずれたりします。
もっとも、一企業ならともかく、インフラ会社は別ですよね。
電力料金の値付けや課税の如何で、将来の社会のあり方に大きな影響を与えると感じています。
少々過激な発言かもしれませんが、
税金には所得の再配分と言う目的もあるはずです。
そういう意味ではお金持ちからたくさん徴収し、
貧乏人からは少し。。
というのが本来の考え方に沿っていると思います。
さて、ここで、10年前の、燃費の悪い車しか乗っていられない貧乏人と、
政府の言うところのエコに騙され、補助金があるとは言いながらも高い新車の電気自動車を買えるお金持ち。
そして、ほとんどの電気自動車のオーナーはアパート住まいではなく、一戸建てを持っているお金持ちでしょう。
電気自動車充電用の電気からは存分に税金を徴収しても問題はないと思われます。
また、そう遠くない将来電気自動車は普及するでしょうから、
税金が安く済むからというもくろみで電気自動車を購入するのはどうかと思います。
税金は獲れるところからすぐに取ろうとしますからね。
結局のところ、エンジン車か、HVかEVかと言うのは、ビールか発泡酒かなんたらか。。。というのと同じ様になっていくんでしょうね。
見た目同じ物が、同じ目的で使われるわけですから。