ゴーンさん、拘置所暮らしは辛かろう

日本人はあまり認識していないけれど、フランスに代表される欧州の常識なら「推定無罪」である。つまり罪が確定するまで何人たりとも無罪と推定される」ということ。確かに逮捕されたって有罪になると限らない。”ほぼ“牢獄と同じ環境の拘置所に押し込む罪人扱いなんておかしい、という主張であります。一方、日本に来たら日本の法律や常識を尊重しなければならないことも間違いなし。

個人的には刑法犯(殺人や傷害、強盗な悪質な犯罪)であれば外国人であっても日本的な扱いで何ら問題無いと思う。けれど今回のような状況で、刑務所と同じ環境の拘置所への収監は推定無罪の常識からすれば厳しいんじゃなかろうか。ちなみに東京拘置所、冷暖房無し。畳敷き3畳で裸足。食べるものは基本的に麦飯(昼だけ弁当やパンを買えるらしい)。ほとんど刑務所と変わらないようだ。

しかも現段階は税金使い込んだんじゃなく会社のお金という容疑。このままだとフランス政府からけっこうなプレッシャーが掛かってくると思う。ホテルのような暮らしをさせろ、ということじゃない。脱税になれば私らと関係してくるけれど、それだって欧州の常識だと推定無罪だ。とっとと捜査を終わらせ、もし脱税なら多額の税金を支払って頂き、お引き取り願う方が日本にとっても得。

怒りを買えばフランスから意趣返しをさえれてしまうかもしれません。とにかくゴーンさんは藍綬褒章まで貰っている。少なくとも日産を再建し、日本に大きな利益をもたらしている。人間、恩を忘れたらアカンです。よく「2万人の首を切った」と言われるけれど、それで日産の生産台数が激減したということもない。むしろゴーンさんの前の経営陣がやるべき仕事だったんだと思う。

 

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