MIRAIで加齢なるサイドターンっす!(25日)

今シーズン最後のイベントがTGRF(トヨタGazooレーシングフェスティバル)のデモ走行であります。今シーズンの目標は1)燃料電池特有の音を出すこと。2)他のラリー車と同じようにサイドターン出来ること。3)何より楽しいクルマにすること、でした。TGRF前の目標にしてきた全てのモディファイがギリギリのタイミングで仕上がりました~。後は運転手がキッチリ性能を引き出すのみ。

もちろん”いつもの通り”練習など出来ない。仕上がったばかりですから。ということでたくさんの観客の中、ぶっつけ本番で走り出すと、なっかなかぢゃね~すか! サイドターン何とか決まり、音も皆さんから「いいね!」と言って貰えるレベルになった。リアの可変式ウイング(ブレーキ踏むと立ち上がる)だってしっかり稼働しましたね! 手弁当集団の仕事しちゃ大100点でしょう!

可変ウイングは車高変わるため公道使用不可です

MIRAI修行、イベント毎に様々な分野の人がお手伝いしてくれるようになってきました。初めて全日本ラリーに出場した時は燃料電池の信頼性を担当している技術者がデータ取るために2人。その後、実験担当の方や制御関係の方、モーター関係の方、スタック開発の方など加わり、今や前夜に行われた反省会は出席22人。皆さん自分のお小遣いで会費を払ってます。展示物なども手作り!

今回はトヨタの名物女史である山田貴子さん(黄色いツナギの方)がお手伝いしてくれました。今回オーディオ部分に装着するホルダー(スマホから10インチタブレットまで安定してセット出来る)を開発したそうな。ナビコンもバッチリセット可能。ちなみにナビコンも山田さんが開発している。これ、普通のタブレットにアプリとして入れられるというからリーズナブル。ナビコンいらんね。

燃料電池は「日本の未来を背負って立つ技術の一つ」である。いろんな人がいろんなアイデアを持ち込み、様々な可能性を見つけられたら素晴らしい! 音を出す作戦も今回投入した新しい排気系で大幅にグレードアップ。90%以上の人が「これは面白いかもしれない!」と評価してくれるようだ。少なくとも私が直接聞いた人は皆さん「いいね!」。クルマって本当に面白いです。

リーフとWRX S4でもラリーをやった。日産とスバルに技術的な相談をしても、技術系はあまり関心を示してくれませんでしたね。まぁそれが普通なんだと思う。今のトヨタの面白さって環境技術である燃料電池開発チームや生産現場にまでクルマ好きがいて、その活動を暖かく見守ってくれる上司がいることです。次世代を担う若い世代がしっかり育っていってると思います。

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