サファリでの勝田選手、動画見たらハンパなかった!
素晴らしい! 勝田選手、サファリラリーで見事2位を獲得した! WRCの歴史を見ると1990年代まではメーカーチャンピオンシップが掛かっていないイベントもあり、予算削減のため強いチームが出ないイベントもあった。ライバルの少ないラリーに出て上位を狙うという作戦ですね。高性能車を作るという意味で黎明期だった日本は、薄いところを狙ったワケ。
けれど今回のサファリラリーはガチ勝負である。現時点でのTOPドライバーが全員出場してます! このメンバーでの2位は素晴らしいとしかいえない! しかもサファリラリーって特殊。”経験値”での有利さ無し。WRCといえばツイスティなコースというイメージの中、サファリだけ真っ直ぐな道を(実は少し曲がっている)全開全開また全開! ぜひ下の動画をご覧頂きたい。
正真正銘世界TOPクラスの走りである! もう凄いとしか書けない。こんな日本人ドライバーが出てくるとは想像もしていなかったです。私自身、何度か「今年は表彰台も期待できる」と書いてきたけれど、まさかサファリで初ポディウムとは思ってもいなかった。後半戦も楽しみだ。これでF1の角田選手が実力を出してきてくれたら最高ですね!
日本ではあまり話題にならないモータースポーツながら、世界的に見ると依然として根強い人気を持つ。特に「自動車という商品」のブランドイメージを構築しようとすればモータースポーツに出て優秀なリザルトを獲得するしかない。けれど残念ながら20年くらい前から日本の自動車メーカーの経営陣は「遊び」だと考え始めてしまったようだ。
トヨタとホンダ、ここにきてカムバックの流れになっている三菱自動車以外の現状を見ると、日産はNISMOを存続させるための規模に限定した参戦。マツダは現在の経営陣が「意味なし!」と考えており、やる気なし。スバルもスバルの人によれば口を揃えて「モータースポーツに意義を認めていない」。ダイハツ=全くやる気なし。スズキ=4輪部門はやる気なし。
モータースポーツと業績を見ると興味深い。トヨタは世界規模で存在感を出しており業績好調。ホンダについていえばF1の低迷が長引いたため欧州市場を失いつつある。今年の勢いあれば復活も可能かと。そして強い日本人ドライバーが出てくると、車両だけの参戦と全く違う奥行きも出てくる。今年の秋、鈴鹿のF1とWRCが開催されたら我が国でも話題を集めるようになるだろう。
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