ジャーナリズムが存在しない気象業界、気象庁が津波情報を出し遅れたのは明らかに失敗です
専門外ですが、忖度ばかりの業界の怖さを少々。気象庁を正しく評価するメディアは存在しない。気象業界じゃ気象庁って神様みたいな存在だからだ。厚労省と似てますワな。TVに出てくる気象予報士も気象庁発給の資格だから逆らえない。15日深夜からの津波騒ぎ、もう「公務員は失敗しないんです!」のお手本みたいな流れになっている。紹介しよう。
上は海上保安庁が出している小笠原父島の潮位。干満で潮位変わるが、それを勘案した潮位変化です。普通ならほぼ一定。なのに15日は20時過ぎに津波の第1波。22時40分過ぎに100cm程度の潮位異常を観測している。この時点で津波が来ていること明々白々。しかも13時過ぎに100年に1度の大噴火が起きていることも掴んでいる。だとしたら、20時過ぎの第1波で津波注意報出すこと検討すべき。
遅くとも22時40分くらいの100cmで注意報か警報を出すべきだった。なのに気象庁が注意報と警報出したのは日付変わって0時15分になってから。すでに日本列島で第1波を観測していた。もう少し大きい津波だったなら、さらなる被害出ていたと思う。いや、各地で漁船が転覆した被害出たが、21時あたりに正確な津波情報出していたら対応出来たかもしれない。
ちなみに上は父島の潮位。2022年1月22日の22時35分で潮位56cmということ。激しく潮位変わっていることが解る。普通だと潮位は下の数字。潮汐による変動です。5分単位だと1~2cmしか変わらない。上のデータを見たら、私だって父島に津波来ていると思います。そして日本列島に到達したら海底地形で盛り上がり警報級の津波(1m~3m)になることだって容易にイメージ可能。
なのに気象庁はミスして津波情報を出さず。記者会見では「サイパンなど日本南方近海の海面上昇が無かった。今回は空振による異例の事態。予測出来なかった」。少し調べればウソだと解る。トンガからサイパンまで6000km。そこから空振(専門用語でゴマかすが衝撃波ですね)による造波が始まり、7000kmの父島で100cmに達し、8000kmの日本列島で100cmだったということ?
衝撃波の速さは音速(1234km/h)。水の衝撃波のように伝わる津波の伝達速度は水深5000mで800km/hとされる。水深で速度変わるし、普通の波と違って減衰しない。衝撃波で津波のエネルギーが変わるとすれば驚きだ! とはいえ気象庁は失敗を隠すため空振で押し切ろうとし、専門家と言われる人も気象庁に逆らえないから空振じゃないかと言う。そこにジャーナリズムなど無し。
16日の5時には明確に収束傾向。でも気象庁は夕方まで危険だと言い続ける
心ある人がリアルタイムのデータを解析し、気象庁と違う切り口の予想や注意報、警報など出してくれないものだろうか。降雪による被害も台風による被害も無料で見られる天気予報のセカンドピニオンがあれば随分被害規模を抑えられると思う。気象大好きのお金持ちあたり、そういった機関を立ち上げないかな~。じゃなければ忖度無しの気象ジャーナリスムが欲しい。
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