ジーリーのイベント、仮ナンバーより使用条件が厳しい回送運行許可ナンバーも使っていた!

ジーリー、さらにとんでもない脱法行為をしてました。前回も書いた通り「30秒懂車という動画メディア」が日本で行ったイベントということになってます。仮ナンバーはナンバーの付いていない車両を対象にした臨時運行許可である、使用目的が限定されている。ジーリーが日本で開発テストのために申請し、そのために使われるのであれば問題ない。

下の写真を堂々と掲載している中国メディア

しかし今回はジーリーとは関係ないと主張しているようだ。ジーリーであってもプロモーションや取材のための使用は許されない。以前、ヒストリックカーイベントの仮ナンバーで出たクルマ達が一網打尽で捕まっている。もしプロモーションや取材のために仮ナンバーが使えるようになったというのなら、ヒストリックカーオーナーにとって朗報だ。気軽に取材を受けられる。

今回さらに悪質なことをやっていると判明した。中国のWebサイトを見たら仮ナンバーよりさらに使用条件厳しい『回送運行許可ナンバー』を使っていたことが判明。上の右のクルマがそう。仮ナンバーのような赤斜線無し。基本的に回送車両のために使われます。販売、製作、陸送、特定整備のためのナンバーだ。取材のための燃費テストといった用途だと100%ダメ!

ジーリーのイベントを行った団体は、このナンバーで東京や神奈川、埼玉、茨城、群馬を走り回っている。完全アウツ! 回送運行許可ナンバー、簡単に取れないため国交省は番号を追えば簡単に割り出せる。当然ながら行政処分で取り上げの対象かと。というか仮ナンバーも運行ルートを明記しなければならない。こういったルートで運行許可を受けられるとは思えないです。

今の件を放置したら、もはや何でもありになってしまう。国交省に聞いてみたら面白いかと。良いのならヒストリックカーオーナーにとって素晴らしいニュースなので、それもいいか?

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6 Responses to “ジーリーのイベント、仮ナンバーより使用条件が厳しい回送運行許可ナンバーも使っていた!”

  1. cvt より:

    素晴らしい指摘の記事です!
    声を大にしてこの件はどんどん追求していって下さいっ!

  2. 川口太郎 より:

    自動車関連の黒船(ドアミラーや100km/hの警告音)は欧米勢
    でしたが、今後は中国も黒船となるのでしょうか?
    違法な出力の電動自転車も取り締まりせず、なし崩し的に
    日本国内蔓延中ですし、警察や親玉の警視庁も「上がイイ顔
    しないから取り締まらない」かもしれませんね。自民党含む
    国会議員の大半が戻れない程の赤いカネを貰っているのかも?

  3. トヨタ車ユーザー より:

    吉利自動車の今回のイベントは、日本で開かれたけれど中国メディアが行った中国人むけのものです。
    おそらくナンバーの脱法行為も玄関いたずらの「ピンポンダッシュ」ぐらいにしか考えていないでしょう。

    巻き込まれた日本人ジャーナリストはいろいろ追及されかわいそうに見えますが存在しない「開発用の仮ナンバー」と主催者の説明を信じてしまって(主催者に確認するんじゃなくて日本の法律と照らし合わせるべきだった)、吉利からすれば「ちょろいもんだ」なんでしょう。
    仮ナンバーと回送用ナンバー使われ方はアウトだからその車が写った写真は、日本のメディアは再アップしないかもしれないし、お役所に確認したところで藪蛇です。

    しかし、中国メディアの造った動画を見てみるとドローン使用もやばいとはいえ、なかなか編集がうまい。カムリと吉利が峠道を走って自国車が勝っただけで、何万人にも配信が見られる自動車にアツい国なんですね。そういったところはうらやましい。

  4. スコップくん より:

     世の中、はっきりさせない方が良いこともたくさんあることも確かなので、わたくし的には、本件、特に興味もなく、そのままではスルー案件でしたが、日本の親子ジャーナリストの親御さんの方が登場して中国側を擁護し出したのが完全に藪蛇でしたね。
    ———-
    ・そもそもなんで庇う必要がある?
     →庇っているのは息子さんではなく、限られた日本側招待者に入っているほどなので、その太いパイプは堅持したい。
    ・その親御さんの言い訳は成り立ってませんよね?
     →ええ、「2日目の榛名山に中国人メディアやインフルエンサーは誰も参加していません」と言ってるが、峠の動画には4人乗車。運転手の隣でしゃべっているのは明らかに中国メディアの人。(この人も横浜で整備工場やレンタカー事業を営んでいる人ということなのか?「中国メディオの人は1日目の後にほぼ全員帰国」とはよくある勘違いさせる手法)
     →息子さんの記事には確かに自分で運転したとは書いてないけど「危うく試乗の機会がなくなりそうになった」と書いてあるので、同乗だけではなくなんとか試乗できたと読むのが普通。
     親御さんが言ってる「ベストカーwebが呼んだラリードライバーの方」が息子さんのことならつじつまは合う。
    (ま、いろいろ、はっきりとは書かない、かつ正しくないこと、完全なうそは書かずに誤解させようという意図が見え見え)
    ・企画した人はごめんなさいしちゃえばいいのに
     →ベストカーwebはお詫びを出してますね。
     https://x.com/bestcarmagazine/status/1805257573425377460
     ※中国人は絶対に謝らない。

  5. トヨタ車ユーザー より:

    たびたびすみません。
    今回の1件は、言葉や誤解を恐れずに言えば日本のメディア、ジャーナリストを称する人たちの眼力や自動車の法整備の知識不足を浮き彫りにした形になりました。
    いつも何かしらの動画配信をみるたび、メディアにそう紹介されるから評論家・ジャーナリストなのか、評論家・ジャーナリストだからメディアに呼ばれるのか。ネット動画配信で誰もが車の情報を発信できるようになって、見るたびにこの発信者は大丈夫なのかとモヤモヤが頭の中に残ります。
    徳大寺氏は著書の中で自動車評論家になりたい人に「名刺に自動車評論家と書けばそれで評論になれる」と説いてました。ただし、仕事が来るかは別問題だとも。そこに格安なギャラではあっても動画に出られたり自分で発信できる時代がきました。
    いまは運転して簡単に破綻する車が無くなったとはいえ、車の性能を評価するなら全日本・地方クラスのレースで戦歴を残したり職業としてテストドライバーの経験がある人でないと信用できないかなと思います。腕があってもともと車の評価とそれを人に伝える仕事をしていた人たちだから信用できると思うのです。
    私も素人ながら個人で仮ナンバーを借りて回送しましたが保険は自賠責しかないので道を選んで慎重に走りました。変な汗をかいて豆腐を載せて何ておふざけはさらさら思い浮かびませんでした。
    テストドライバーは(各社マニュアルに違いはあれど)使い勝手も評価しますし、超高速で走るだけでなく市街地での評価も行います。普通車ナンバーが付かない試作車でも公道に出るのだからコンプライアンスに万全を期して仕事をするでしょう。今回のようなイベントに出くわしたらヤバイとわかるでしょう。

    BYDがの日本向けに車をセットアップした時どうやったかいまさら気になりますが、いっぽうの吉利は日本市場に来る気はないのではないかと思います。

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