タイの無免許運転は罰金3300円です!
まっこと興味深い! タイの場合、無免許運転の罰金は1000バーツ(約3300円)。日本の貨幣価値だと、大ざっぱに言って1万円といったイメージ。このくらい罰則のハードル低いと、捕まえる側も手間になるだけ。そんなことから警察は熱心に取り締まらないのだった。となれば、ますます免許を取る意味もなくなる--実際、無免許運転多いです。
バンコク市内についていえば90%が免許を持っていると言われているけれど、地方に出ると怪しくなる。先日、知人が「ソンテウ」と呼ばれる乗り合いトラックに追突され、保険処理のため免許を見せてくれと言ったら、あっさり「持ってない」。日本だとプロの仕事である職業運転者すら免許無し。もっといえば、小学生くらいの子供がバイクに乗ってますね。
悪いとは思わない。免許証というのは「運転できるかどうかの証明」。タイでクルマを運転すると解るけれど、日本よりずっとレベル高い。ノロノロ運転だっていない。マナー悪い運転をしていたら、ホーン攻撃を食らうなど自然に周囲の状況を読みながら運転するようになる。こう書くと「事故は多い」と思うだろうけれど、タイ人は「免許の有無と関係ない」。
そんなタイで「無免許運転の取り締まりを強化する。罰金も5万バーツ(16万5千円)に引き上げる」と免許制度の管理をしている陸運局が発表したのは一週間ほど前のこと。当初、タイのメディアはこの点のみ伝えていたが、昨日になり突如タイの首相が「個人的には賛同できない」とコメント。曰く「罰金を上げると警察がワイロとしてお金を稼ぐ」。
確かに無免許で16万5千円も取られたらたまらない。そこで取り締まりの際「ワイロで見逃してやる」という警官が出てくるというワケ。タイの首相がそう言うんだから、間違いないのだろう。かくして本日時点では混迷した状況になっている。いずれにしろ3300円から16万5千円への値上げは大きすぎる。周知期間を取り、免許取得を働き掛けることが重要。
翻って取得費用という点で世界一高い日本の運転技量は、世界でも圧倒的に低いと思う。上手なのはバックだけ。一番ヘタなのが「流れを読む」という技術だ。自分勝手と言い換えても良かろう。公共の交通機関で携帯電話使えないというマナーなど見ると素晴らしい。なのにクルマの運転だけは他人を考えないです。このままだとアオリ運転だって減らない。
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