タイヤの空気圧は高めがいい? そら20年前の常識です。今は低めを考えるべき

「タイヤの空気圧は指定より高めにした方という記事を見た。あんたは以前、指定の85%~130%くらいの間でお好みを探せばいいと書いていたでしょ」と言われた。繰り返すけれど、私の考え方でいいです。以前書いた記事で紹介したのだけれど、下の写真はドア開けたところにある指定が「前輪220.後輪200」の車種の冷間時。広報車を借りた時と考えて頂けばいいと思う。

指定の85~130%の間でお好みを、の記事へ

そもそも「指定より高めに」と書いた記事に「冷間か温間か」の説明はあったろうか? 上の数字、冷間です。そして50km走ったら、前輪210。後輪190になった。それでも指定より低い。ところが高速道路で120km/h巡航するとピッタリの前輪220。後輪200に。さらにサーキット走行のようなタイヤを使う走り方をすると、すぐ前輪250の後輪240くらいになった。

同じ空気量で70もの差が出る。もし冷間で10%高めの前輪250/後輪210に合わせたらどうか? こらもう前輪なんか300に届いちゃいます。明らかに高い。家を出てすぐのスタンドで空気を入れるなら、標準でいいと思う。いや、最近カタログ燃費を稼ぐため、指定空気圧が270なんて車種も出てきた。これ、走ればすぐ300に達してしまう。乗用車の空気圧してはどう考えたって高い。

こいつに「少し高め」の290とか入れたら、もうカチカチのタイヤになってしまう! だからこそタイヤの空気圧は「高めがいい」なんて簡単に言えないのだった。もし迷ったら、冷間で指定空気圧! それでも高過ぎのクルマは多い。私なら乗用車用タイヤの標準的な空気圧となる冷間で200くらいを試す。普通に走ってきてある程度タイヤの温度上がっていたら、220を基準にする。

はたまた高い空気圧が似合うクルマもある。私のMIRAIは300以上が快適です。空気圧高いと一般的に絶対的なグリップ力落ちるし、乗り心地だって悪くなる。なのにMIRAIの場合、むしろ空気圧高めの方が乗り心地良い。加えて大雨の時は硬くなったタイヤの”山”が水の膜をばっさり切ってくれます。だからこそレースだとヘビーウエットで400入れることだってある。空気圧は奥深い。

ボルボXC60はネオチューンして冷間180が最高に気持ちよい! そもそも適正より格上のタイヤを標準装着しているため、低めの空気圧だってグニャグニャ感出ない。ノアは冷間で標準。スバル360なんか冷間170だ。ということで迷ったら標準。250以上が指定なら少し低めを試す。空気を変えて遊んでいるウチ、自然と空気圧をチェックする習慣が身につく。これ、大切です。

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3 Responses to “タイヤの空気圧は高めがいい? そら20年前の常識です。今は低めを考えるべき”

  1. 長谷川治雄 より:

    こんにちは。
    タイヤの空気圧のニュースは私も見ました。
    タイヤの空気圧はどのような要素で決まるのでしょう?
    車両重量、タイヤの性質としたら、タイヤを純正から変えたら、空気圧も変えないとダメだと思うのですが。どのタイヤをつけても、ドアの内側にある数値のままでいいのでしょうか?

  2. トヨタ車ユーザー より:

    ※すみません、誤信してしまいました。

    >タイヤの空気圧は指定より高めにした方という記事を見た。
    >あんたは以前、指定の85%~130%くらいの間でお好みを探せばいいと書いていたでしょ

    こういうことを言い出す人は、マニュアルがないと手を動かせない人に多いですね。
    そして失敗をするとマニュアルのせいにする。。。

  3. デミ夫 より:

    国沢さんの考え同感です。

    燃費重視で転がり抵抗減らそうと
    空気パンパン設定最近の多い事。

    エコタイヤで空気圧高いと撓みが減るので路面のざらつきを拾って乗り心地の悪いこと。

    マイゲージを持って月の初めの早朝走る前にオイル、水、空気圧を見ましょう。

    スタンドで見る人はコンマ2位サバ読んで。

    車体に表示してる空気圧は冷間時です。

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