タカタ、とても厳しい状況に

タカタが追い込まれた。最大の顧客だったホンダは新型車にタカタの製品を使わないことを決め、さらに既存の車種も2016年以降に生産される分からタカタ以外のエアバッグに切り変えるという。そのメーカーはホンダのため生産ラインに投資することを意味する。ということを考えると、そのメーカーのエアバッグを使い続けることになります。つまりホンダはタカタと取引しないということだ。

日産も不信感を決定的にした。タカタから「密閉性に問題なければ使用してかまわない」と言われ、その通りにしたら爆発。日産もタカタとの取引を続けるとは思えない。トヨタなどとっくにタカタ以外からエアバッグを買い始めており、ミライのエアバッグも違うメーカーである。何の発表もないけれど海外のメーカーだって同じかと。のらくらとした対応を繰り返すタカタに見切りを付けたろう。

さらにアメリカで「2018年までに硝酸アンモニウムの使用を止める」という約束をさせられたことも決定的かと。すなわち硝酸アンモニウムそのものに危険性あるとアメリカが判断したワケ。タカタのエアバッグ問題、最悪の状況を迎えたと考えていいだろう。ここから先どういったことになるか、想像してみれば容易に解ります(日本のユーザーは大人しいから表面上は騒ぎにならないと思う)。

最も急がなければならないのは、今作っている炸薬の安全性をキチンと説明し、安心してもらうことだろう。ここまできたら、のらくらした答弁は終わりにして欲しい。

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