テスラが採用した世界最大の自動車部品、絶賛されたが事故の修理額でシオシオのパー。残念!

テスラネタですが「まぁそうでしょうね~」という話です。テスラは構造の簡略化を図るため『モデルY』という車種で世界最大のアルミの鋳物部品を採用した。リア回りです。下のイラストを参照して頂ければ解る通り、普通ならたくさんのパーツ(おおよそ70くらい)を組み合わせて構成するところを、一つの部品で済ませよういう作戦。生産コスト下げられるし、軽量化も可能とか。
 
テスラ ダイキャスト 世界最大 でググると絶賛の嵐
 
「メガキャスト」と呼ばれるこのアプローチ、当時、メディアはこぞって「凄い凄い!」の絶賛だった。なかには「やがてクルマの構成部品を一つに出来るかも」と激褒したメディアもあったほど。下の部品がそれ。サスペンションの取り付け部分からリアバンパーの取り付け部分まで一体になっている。テスラ、6000トンもある巨大な製造装置を導入したとアピール。
 
 
メガキャストを採用したモデルYが、中国で事故を起こしたそうな。バックで建物のカドに衝突したという。下の写真がその状況。メガキャスト、ガッツリ曲がっちゃってますワな。中国のサイトによれば「約504万円で買ったクルマの修理見積もりが360万円と言われた!」。このネタ、中国のSNSやクルマ関係のニュースサイトなどで瞬時に広まっているという。
 
 
考えてみたら叩いて修理することも出来ず、壊れた箇所だけ交換すればいいということにならない。変形したらリアセクションをぜ~んぶバラして巨大な鋳物部品を交換しなければダメ。もしかしたら電池ケースまで変形している? 新車なら360万円で交換するという選択もあるだろうけれど、1年くらい乗ったら査定額360万円を下回りそう。1年後の事故であれば全損だ。
 
 
只でさえテスラは部品が高いとか部品の入庫が遅いと言われている。心の広いテスラファンは気にしていないようだけれど、普通の人はいろんな意味で手を出さないことをすすめたい。日本でこの価格帯の電気自動車を買うのなら、bZ4Xかソルテラ、ARIYAなど選んで吉。それにしてもテスラ、ここにきてリコール大量に出したりアメリカIIHSからダメ出し喰ったり不評です。

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