トヨタ、上海ショックを現場で見た副社長が危機感全開! ホンダは技術者の現地派遣たった5人?

日本の自動車メーカーは技術者のポテンシャルという点では横並びだと思う。ただ能力をフルに発揮出来るかどうかは指揮者次第です。トヨタ、車両開発のTOPになる中嶋副社長が現地に行っていた。中嶋さん、ジャイアンと言われるくらい(本人はブルドーザーと呼ばれたいらしい。笑)パワフル。上海ショーを見て技術者魂がフルパワーになったらしい。

中嶋副社長、明るいし実行力あってパワフル!

正確に言えば上海に行く前から電気自動車分野は心機一転まき直しを考えていたようだ。上海ショーでフルブースト状態になったんだと思う。実際、同業者でも上海に行った人と行かない人の温度差たるや激しい。やはり現地現物主義じゃないとアカンです。あんたは行ってないじゃないかと言われそうだけど、今までの蓄積があるためよく解る。そして7月に取材行きます。

対照的なのがホンダだ。現地からの情報ではホンダの技術者がほとんど上海に行ってないという。ホントかどうか確かめる術は無いのだけれど間違っていたら連絡来るだろうから書くと、日本の技術者は5人しか上海の視察に来ていないと上海でホンダ関係者に会った人が教えてくれました。何でも予算不足のため上海に行くメンバーを絞ったそうな。

中国のことは中国に任せておけ、ということなのかもしれないが、今やトヨタもスバルも大部屋に戻そうとしている中、最近のホンダの細かい担当分けは度が過ぎているように思う。伊東社長時代に始めた独自採算コンセプトもホンダのためになっていない。上海視察の予算不足も、4輪部門の収益が極端に悪いと言うのが理由のようだ。ホンダ、チームじゃなく個人プレーです。

私も売れない方に1万ペリカ

だからこそホンダ社員に「ソニーホンダモビリティは成功するか?」と聞くと少なくとも私が聞いた人は全員「ダメだと思う」。上海ショックを受けチーム一丸となって戦わなくちゃならないと思うが、監督は依然として個人プレーを続けようとしている。技術者の努力を台無しにしているチーフデザイナーは、ヴェゼルの時だけ当時の研究所社長の判断により他の部門に居た。

だから最近のホンダ車でヴェゼルだけ全く雰囲気違う。ホンダ愛に溢れていた松澤さんという人(グーグルでホンダ 松澤正和を検索すれば出てきます)によれば「ホンダは危機になると会社を建て直すタヌキが出てきます。何度も救われてきました」。そろそろタヌキが出てこないと好調な2輪部門を分社化しなければならない状況になってしまうかもしれない。

<おすすめ記事>

6 Responses to “トヨタ、上海ショックを現場で見た副社長が危機感全開! ホンダは技術者の現地派遣たった5人?”

  1. フランス車が好き より:

    意外と企画とか購買部門が開発とは違う予算を持っていて、何やってるのかわからないおじさんや茶坊主が視察と称してウロウロしていたかもしれないな、と大企業あるあるとして想像してしまいました。技術系は5人、じゃあ他は?って。
    現場に行って、見て、聞いて、感じて会社の将来に貢献すべき人が行けない。ここで行ってこいと言える部課長もいないんでしょう。
    中国に行けばソニーホンダみたい、いやそれ以上にデザイン性、質感のあるEVはすでに走っています。ソフト面でも既にいろいろとできるそうです。
    現在走っているもの以下のものを数年後に出すってどういうつもりなのかわかりません。現場に来ないからですかね。

  2. アミーゴ5号 より:

    物事すべからく、長短あります。

    自由闊達なワイガヤは、ひとつ間違うと無責任なダベリや責任の押し付け合いの場に成り下がります。

    組織細分化も現状は最適でも、後々閉鎖的に硬直化して変化についていけなくなっちゃいます。

    かつてホンダは、幾度も苦境を乗り越えてきました。自分がライブで知る限りでも、バブル崩壊後のクリエイティブムーバー、フィットを祖とするセンタータンクシリーズ、軽自動車再興のNシリーズ等。

    タヌキなんて、トンデモナイ。
    皆さん、常識に立ち向かい、現状を打破してきた「侍」でした。

    今のホンダ四輪部門に、お侍さんは残っているのでしょうか? いらしたとして、経営陣に社運を掛けて任せるだけの度量があるのでしょうか?

  3. z151 サンバー愛好者 より:

    誰もが知っているトヨタ大本営の副社長様(わざと偉そうな肩書きに表現しています)なのに全然偉そうじゃない!(全力で褒めてます!)
    中嶋副社長の人となりがこの写真一枚で伺い知れます。
    後ろはBEV版のハイラックスREVO BEV。
    もっと廉価にデリバリーするIMVゼロもあったはず。
    日本国内での「誰も責任を取らない」組織だともうEV開発に間に合いそうもない、ならばタイみたいに許認可が早い第3国に開発の中心が移るかも。
    それでもトヨタって役員の数を減らしたり、社内起案のハンコルートを劇的に減らす工夫もしていましたが、…それでも間に合わないのかも。
    社内努力もそうですが、役所関係が「関係ないもんね」だと意思決定速度はやはり上がりません。
    とにかくトヨタは「尻に火がついた」状態になった訳です。
    ホンダは国沢さんの肌感覚だと「対岸の火事」でしょうか?
    日産は…リーフ100万円アップとかエクストレイル30万円アップとかやってていいんスかね?
    国内事情だから関係ない?
    日本のユーザーは嘗められたものです。

  4. トヨタ車ユーザー より:

    私は、ホンダの日本側は、アフィーラがすでにVWにID.7として作られてしまっているのを真に受けるのがイヤで、中国に行くのを避けているのかと思いました。というか、ID.7をみれば別にアフィーラを待たなくてもとみんな思ってしまいます。よほどGM・ホンダに義理があってソニーのゲームを車の中でやりたい人以外は。

    中国は中国で、とヴェゼルベースのBEVでお茶を濁していますが、現地のディーラーからは一充電当たりの走行距離が足りない!価格が高い!とサジを投げそうなインタビューがテレビで流れていました。ホンダだってBYDやCATLとコネがあるだろうに…

    いまはガソリン車の現地版エリシオンを高く売って潤っているかもしれませんが、こちらもレクサスLMや現地メーカの高級ミニバンに押されたらひとたまりもありません。
    少なくともアキュラは撤退している。現実から目を逸らしているとしか思えませんね。

  5. 川口太郎 より:

    大企業病に侵されていますねぇ。
    電気自動車にかかわる事に首を突っ込むと給与・賞与の査定に
    マイナスになるから「行かない」とか。
    上司(役員)が重要性を見出していなければ、業務外の個人の趣味で
    動いている、となるのかもしれません。それで行けば、査定はマイナス。
    「何をしてるのか上司のオレも把握してなかったが大化けする
    ネタの仕事をしていた」なんてのが昔のホンダにはあった気がしますが
    気のせいだったのでしょうね・・・

  6. 元エンジニア より:

    自動車業界もトップがアホだと会社が傾くんですね。
    半導体もアホな連中がぶん反りがえっていて斜陽産業です
    売れる製品がないのに、X年後に黒字化するとか夢見てて、設計部門のテコ入れせず、赤字を垂れ流していました

    微細化する半導体の装置はオランダのASMLが独占的な地位にあり、日本のキヤノンやニコンが全く追いつけて行けてない現状だし。
    そう言えばニコンの子会社社長が現場を視察しに来たが、クリーンルームに入るためのクリーンウェアを着たくないとかゴネたり…
    どの業界も馬鹿な経営者じゃ会社を切り盛りが出来ないのは同じですね。

トヨタ車ユーザー へ返信する

このページの先頭へ