トヨタ、2030年に350万台作れても売れるのか? 日産やホンダもです!

トヨタが「2030年までに電気自動車を350万台作る」という発表、世界中にインパクトを与えた。私も「凄いね!」。その後、アイオニック5に試乗したら「待てよ?」。クルマを作ることと、売ることは全く違う話だ。350万台生産しても、売れなければ意味無し。もっと言えば、燃費よくて壊れない現在のエンジン車ように競争力のある電気自動車を作れるかと言うことになります。

日産、最初からつまづいてしまっている?

電気自動車の場合、おそらく大半がリース契約になると思う。電池寿命などの不安を考えたら、当面、購入は良い選択じゃない。加えてインバーターなど大物高額部品のトラブルだって心配だ。リース契約、当然ながら毎月の支払金額が車両価格と同じ意味合いになる。アメリカなど、リセールバリューでリース金額は大きく変わるため、耐久性のある日本車って割安で有利。

電気自動車になると、当面日本車も有利な金額を出しにくいと思う。むしろ電池の調達価格など高ければ、リース終わった後の車両の処理(再リースしたり中古車として販売されたりする)にもコスト掛かってしまうため、安いリース金額を提示しにくい。欧州やアメリカは、アイオニック5とbZ4Xのリース金額、同じくらいになると思う。だとしたらクルマとして魅力ある方を選ぶ。

という新しい戦いに勝ってたくさんの電気自動車を売ることはなかなか難しい。よほど魅力的な商品を考えないとダメ。少なくともトヨタブランドだけで7年9ヶ月後に250万台を売らなければならないということを考えると、直近の1~2年で競争力の高い電気自動車を作らないと厳しいんじゃなかろうか。果たしてbZ4Xが魅力的なクルマに仕上がっているだろうか?

電気自動車は韓国勢の他、さらに安価な電池を武器に出来る中国勢とも戦わなくちゃならない。3~5年のリースで中国勢が魅力的な価格を打ち出してくると、そちらを向くユーザーだって出てくる。少なくとも中国市場は中国車が手強いライバルになることだろう。アメリカはアメリカ勢。欧州も韓国と欧州勢と厳しい戦いになること間違いなし。ホンダや日産も同じです。

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