トヨタ以外、クルマを作っている人の顔が見えなくなってきました。もっと差が付くと思う

トヨタとトヨタ以外のメーカーの差が大きくなり始めてしまった。現在進行形でトヨタは全速で走っているのに対し、それ以外のメーカーって霧の中に見える”少し明るい方向”を正しい道と考えゆっくり進んでいるように感じる。外野から見ていてトヨタとトヨタ以外のメーカー最大の違いは人事かもしれない。14日の電気自動車戦略発表会、章男さんの隣は次世代を担う2人だ。

向かって左側に座っていたGRとレクサスのプレジンデント、そしてトヨタのブランディング担当である佐藤さんは52歳。右側に座っていた前田さんも52歳でトヨタ車の開発センター長。章男さんは65歳なので一回り以上若い2人に電気自動車を含めトヨタの明日を背負わせようとしている。いや、この2人だけでなく、顔が見えて「自分の責任で判断出来る人達」がたくさんいます。

翻って日産を見るとどうか? 開発チームはGT-RとZの田村さんを除き誰も知らない。日産が元気な頃はブルーバードの町田さんやパルサーの千野さん(お二人ともお亡くなりになった)、シーマの三坂さん、スカイラインの渡邊さん、ステージアやV35の宮内さん、GT-Rの水野さん等々、サムライがたくさんいました。作った人が語らないと、クルマの奥行きだって出てこない。

ホンダも元気な人がたくさんいました! ステップワゴンやCR-Vを立ち上げた有沢さん、シビックの伊藤さん、フィットの松本さん、ストリームの藤原さん、そしてお馴染みハシケンさん等々、ホンダを語ってくれる人達多数! 今や現役の開発担当者で元気一杯の人は多くない。そもそもCOTYの試乗会など、ノミネートされたクルマと関係無い人がたっくさんいました。

武田信玄は『人は城、人は石垣、人は堀』という名言を残した。トヨタの独走に少しでも「待った!」を掛けようと考えるなら、人を前面に押し出し、自由を与え、活躍させるべきだと思う。ブラックサタンなど人の意見を全く聞かないと多くの社員が口を揃える。秋の夜長、そんなことを考えました。クルマ好きとしちゃトヨタ以外のメーカーにも頑張って欲しいです。

 

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