トヨタ欧州市場で一人勝ち! 「WRCで大暴れしているから」と言ってもクルマ音痴は理解出来まい

昨日フィニッシュした『WRC最終戦モンツァ』でトヨタがワンツーフィニッシュを決めた上、1994年以来27年振りにマニファクチャラーとドライバー、コ・ドライバーの3冠を決めた! 客観的に見るとさらに強烈で、ドライバーとコ・ドライバーは1位と2位、そして4位もトヨタだったりする。ライバルとなったヒュンダイ、韓国のメーカーながら実態は全て欧州チーム。

終盤まで改良を加え続けるなど、けっこうホンキで頑張った。速さで考えたら互角と言っていいだろう。でも今シーズンを見ているとトヨタは運も味方に付けたような気がする。その運、チームワークでたぐり寄せたと思う。ラトバラ監督の存在、とっても素晴らしかった! 3冠を決めた後のインタビュー受けてる時のラトバラ監督がなぜかキリスト様に見えてしまった~。

そんなWRCながら、日本ではほとんどニュースにならない。”にわかファン”や”にわか関係者”は「どうなってるんだ!」と不満を爆発させるだろうけれど、個人的にはそれでいいと思っている。「それもラリー」です。来年、ラリージャパンが開催されたら、ガラリとイメージ変わるんじゃなかろうか。今年までにWRCファンになった人は、来年から自慢していい。

一方、欧州ではトヨタのブランドイメージがさらに良くなって行く。すでに欧州に於けるトヨタのポジションは日本メーカーの中じゃ一人勝ち。いや圧倒的な勝ち。そればかりか、電気自動車万歳の欧州市場の中でもトヨタのシェアは驚くほどのイキオイで伸びている。私は今後10年間くらい「現実解」としてトヨタのハイブリッドがメインになっていくと思う。

残念ながらWRCに出ていない日本のメーカーはプレゼンスを失っていき、電気自動車で出遅れ、コスト競争に勝てず真剣に撤退を考えなくちゃならくなるだろう。ホンダは打つ手が無くなってきた。マツダも欧州CAFEで厳しい。日産ですら欧州市場はルノーが担当していくことになりそう。WRCでブランドイメージを確立したトヨタだけ好調を維持していくことだろう。

こう書くと欧州のクルマ事情を知らない人は「トヨタの売れ行き増はハイブリッドが当たったからだ」と宣う。そんな考え方しか出来ないから欧州で撤退を余儀なくされるのだった。繰り返す。トヨタの人は日本でWRC3冠奪取がニュースにならなくても気にする必要無し! ラリーってそんなもの。ただWRCファンを作る活動はしっかりやって損無し! やがて日本でも知名度上がります。

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