ハイブリッド苦戦中
イヤな予感は当たりつつある。ここ数日でガソリンが10円も上がった。もちろんガソリン高騰は日本だけの問題じゃありません。平均走行距離が日本の3倍と言われるアメリカだって厳しい。ところが、であります。アメリカの2月の販売台数を調べてみたら、燃費の良いハイブリッドは案外売れておらず。というか明確な販売不振と言って良い。
最も売れているプリウスで1万3539台。日本の販売台数より少ないのだ。アメリカで爆発的な売れ行きを期待したインサイトはプリウスに次ぐ2位なれど1722台(日本は3ケタになっちゃいました)。160万円という超戦略的な価格を付けて売ろうと頑張ったCR-Zも、これまた1091台で沈んでしまっている。カムリとRX450hが1000台。
驚くのはLS600hで、たった7台! ハイブリッドのBMW7シリーズ(35台)とベンツSクラス(24台)より売れてません。このクルマもアメリカ市場をメインに開発したクルマなのに。だからこそトヨタはプリウスのブランドイメージを強固なモノにしようとプリウスファミリーを構想を打ち出したワケ。アメリカに於けるハイブリッド戦略は大きな転機を迎えている。
というか日本市場も同じなのだけれど「高いハイブリッド」や「燃費の悪いハイブリッド」なんか意味無し。こらもうさんざん書いてきたこと。トヨタのハイブリッドを開発している人達もキッチリ認識してます(当時の経営陣の判断ミス)。表向きはECO/環境といっているユーザーのホンネはECO/経済なのだ。そもそもお金持ちは多少ガソリンコストが掛かっても気にしない。
だからこそクラウンハイブリッドは売れないし、フーガのハイブリッドも世界的に厳しいだろう。ちなみにRX450hがソコソコ売れているのは普通のSUVとして安いからである。4WDで378万円と、アメリカ製ベンツML350(普通のV6)よりリーズナブル。アメリカ人の価格感ってシビア。HS250hを295万円に値付けしたら割高感あったのだろう。183台と沈んだまま。
ガソリン高は続く。やがてアメリカのユーザーも再び燃費を重視し始めると思う。その時のために燃費の良いハイブリッドのラインアップを急がなくちゃならぬ。トヨタは早くも手を打った。プリウスC、けっこう売れると考えます。ホンダも燃費の良いハイブリッドを早い時期に開発して投入したいところ。リチウム電池を使えば日産式の1モーターが最も有望か。
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ハイブリッドシステムは御社のを使わせていただきますから電池は弊社のでいかがですか?とかで合意出来なかったのかな?
「リチウム電池を使えば日産式の2モーターが最も有望か。」の件ですが、日産にも2モーターがあるのでしょうか?
私はプリウスユーザーなので、(LGケムの様な)「リチウム電池を使えばトヨタ式の2モーターが最も有望か。」に期待したいですね。
多分ですが、
欧州向け:ヤリスHV(ヴィッツHV)は、プリウスと同じTHS2でしょう。
日米向け:プリウスc(ヴィッツ級HV)は1モータ2クラッチでしょう。
その根拠は
・後者は前者に比べて極端に前輪のオーバーハングが短い
・後者の発売時期が前者から10ケ月も遅れること
・コストと燃費効率からトヨタは1モータ2クラッチが最善と判断した
ただし、日産と違ってクラッチはモータの前後にあるでしょうね。
日産のHVは、実際機能としては1モータ1クラッチです。
ひょっとしたら、10年後のトヨタHVは全車1モータ2クラッチかも
結局ハイブリッドでもガソリン車でも燃費と価格のバランスなんですね。ガソリン代で車両価格をペイできないのに高いハイブリッド買う日本人は、世界的にも珍しいんじゃないでしょうか? ハイブリッド…メーカーは一生懸命みたいだけど、ブームで終わりそうだな。 マツダのスカイアクティブのエンジンが本当に実用燃費がかなり良ければ、プリウス小もヒットしないでしょうきっと。ハイブリッドのコストダウンとのルーティンワークと惰性で開発しかしないトヨタはいずれ大ピンチなると自分は予想します。 GMボルトがアメリカでは近い将来プリウスファミリーに変わって、プラグイン、ハイブリッドの代名詞になるんじゃないでしょうか。 日本の未来はマツダですね本当に。電気自動車も最初だけで外国勢に負ける気がします。インフラ施設や充電の規格やらなんやらかんやら白人が決めたルールに必ずなる気がします。あえて日本メーカーを排除するような感じで。ルノー日産の世界一の電池メーカーの野望も儚く終わるかな… 暗いなあ日本車の未来は。
Vitz級HVについてですが、各ディーラーの方に話を伺って共通するのはデビューは今年の12月で値段は180万円弱VitzHVとVitz級HVの違いは良く解りません。
私の想像では、中身は同じでフロントデザインだけ違うのではないかと思います。
でも何で12月なんでしょうか?私の知っているプリウスオーナーの話を聞くと、冬場にヒーターを点けるとエンジンが頻繁に始動し燃費が落ちるらしいです。
その対策として、熱線の入った座布団を敷いたり、防寒ジャンバーを着たりの寒さ対策をしてなるべくヒーターを使用しないようにして乗っているということです。それでも、冬場の燃費はかなり下がるらしい。
仮に12月が今年度の冬のように寒いと、デビューしたはよいが、試乗して見て燃費計を見ると「大したことないじゃん。」となってしまいます。
そうすると、FITより20万円高い値段では通用しなくなるのではないでしょうか?
そしてでないときっぱり言ったVitzHVは、姉妹車YarisHSDで登場させたことにより、Vitz販売にブレーキがかかるのではないでしょうか?
どうもTOYOTAさんの販売戦略が解りませんね。