ブランドイメージを回復「させたい」日野自動車と燃料電池が欲しい三菱ふそうが合併へ向け動き出す

日野自動車と三菱ふそうの合併、誰が練った戦略なのか現時点で不明ながら、相当面白いと思う。まず日野自動車からすれば、不正問題からの脱却に相当時間が掛かることは間違いない。加えてカーボンニュートラルに向け様々なことを行っても、そいつを製品化して売れるかどうか微妙。日野自動車、結果的に不正が発覚してから「善行」を全く行わなかったため、マイナスのまんま。

三菱ふそうは「技術力が無い」という決定的な問題を抱えている。カーボンニュートラルに向け、大型トラックやバスは燃料電池が最有望。私は液体水素を燃料に使い燃料電池で電力作り超伝導モーターで走らせるしかないと思っている。これには燃料電池技術を持っていなければならない。日野は持っていても前述の通り有効に使えず、三菱ふそうは燃料電池を持っていない。

もっといえば持っているのは日野自動車でなくトヨタ。三菱ふそうの親会社であるダイムラーも燃料電池を開発しているものの、実用化レベルに達していない。ダイムラーとしても三菱ふそうのパワーユニットをどうしたらいいか頭を悩ませていたことは疑う余地無し。今回の合併で全てのパズルがカニバることもなく埋まる! 見事な戦略だとウなるばかり。両社困っていたと思う。

これで日本の商用車メーカーは全て燃料電池を得た。いすゞはホンダと協業し供給を受ける方向のようなので問題無し。出遅れていた商用車のパワーユニットが決まったことは大いに心強いこと。

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3 Responses to “ブランドイメージを回復「させたい」日野自動車と燃料電池が欲しい三菱ふそうが合併へ向け動き出す”

  1. アミーゴ5号 より:

    今回の呉越同舟合併は、本当に驚きました。

    でも一番メリットを享受できるのは、他でもない、ユーザーだと気づいて納得。このままだとユーザーごと、時代に置いてけぼりにされそうだったもん。

    超辛口で恐縮だけど、両社ともスネに傷を持っています。でもマイナス✕マイナスはプラスだから、是非とも頑張って欲しいと思います。

  2. AKIO より:

    バスはどうなるんだろうか?
    日本に1社しかなくなるのか
    現在は、Jバス(日野といすゞの合弁)とFUSO
    Jバスは、ハイブリッドがあるが
    運転しやすいのは、FUSOの直6ディーゼル&AllisonのトルコンATの組み合わせ。
    Jバスに統合されるのかな?

  3. AJ より:

    国内だと、いすゞと日野の合弁のJ Busをどうするのかが気になりますね。
    三菱ふそうバス製造とJ Busが一緒になったら、バス製造会社が日本に1社しかなくなってしまうし、どうなるんでしょうか?
    ダイムラートラックスはグループにアメリカのプレートライナーを抱えてるので、トヨタの燃料電池技術がヨーロッパのダイムラー、アメリカのプレートライナー、日本の日野・三菱ふそう連合で使われることになったら面白いことになると思います。
    そういった意味で、注目のニュースだと感じました。
    ただ、個人的には日野と三菱ふそうが上手いこと統合できるのか?というところに不安を感じています。

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