プラグインハイブリッド
ネットの大きなマイナス面の一つが「足を引っ張る声の方が大きい」というもの。最近「プラグインハイブリッドこそ次世代の最有力候補」と書いているけれど、否定する意見の多さに驚く。考えてみれば1997年の初代プリウスの時も「パワーユニットが二つあるなんてムダ」と真っ向から否定する専門家が少なくなかった。
したがって基本的に「勝手に反対しててください」と思ってます。問題はブログのコメントや掲示板の書き込みをどうするか、ということ。「イチゲンさ
ん」の勉強不足の意見についちゃ非表示にすればいい。困るの、何回か書き込んでいる人の対応です。師弟関係なら教えなくちゃならぬ。けれど書き込みする人は基本的に匿名の人。
間違った主張をしても「勉強不足でした。ごめんなさい」など言わず、書き逃げです。加
えて否定派の大半は完全に知識不足。中途半端な情報しか持っていない。「ピュアEVより重くなるから電費が悪化する」とか「ハイブリッドより電池が重い分ムダ」。「プラグインハイブリッドはEVよりモーター走行モードの効率が悪い」等々。
バッテリーの重さを知ら
ないんだと思う。24kWhのバッテリーは240kg程度ある。こいつを積む日産EVは1500kg程度らしい。プリウスに5kWhのバッテリー積むと40kgくらいの重くなるだろう(現在のニッケル水素はリチウムより重いので相殺される)。1350kgのプリウスなら1390kgになるだけ。これでもEVより軽い。
ハイブリッド車として考えれば、容量増えた分バッテリーの使
い方に幅が出てくる。だからこそホンダ式よりトヨタ式は効率良いのだ。ハイブリッド車としての効率をさらに追求出来るワケ。また、1500kgのEVより1390kgのプラグインハイブリッドの方がモーター走行モードでも効率は良い。110kgも軽く作れますから。
電気だって余っている夜間電力や、太陽光発電パネルを使えば二酸化炭素の排出量を気にしなくていい。今後こういった質問はオフ会の時に受けるようにしよう
と思う。というかオフ会では、いつもどんなに初歩的な質問でも喜んで受けてます。今後「?」という書き込みは基本的に表示しないのでご了解ください。
<おすすめ記事>
以前書いたのですが、決してEVやPHV、HVだからと言ってライフサイクル負荷で見れば、一概にエコとは言えないと書いた者です。その資料は以下に。
定置用燃料電池システム及び燃料電池自動車の. ライフサイクル評価に関する調査
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=100013353&btnG=Google+検索&lr=&aq=f&oq=
前半は家庭用燃料電池についてですが、後半は燃料電池車を含めた比較となっています。自分の解釈として負荷を減らすには大方針として、
・車の短期間の買い替えをしない
・エコカーといえど、他の交通機関で代替出来る機会は積極的に利用する。
その上で
・電池容量が大きいEVは、製造廃棄時の環境負荷がHVを超える可能性が高い。→一充電距離を伸ばすために肥大化した24Kwhの日産EVは必ずしもエコでは無いと申し上げました。
上の資料は国沢さんのPHVを推し進める意味でも有益化と思いますので紹介させていただきました。
あと家庭用燃料電池と純水素燃料電池の始動性の違いを技術レベルの差と評したり、各国のkm辺りの高速道路料金のみで評価するのは消されようが、ミスリードとしか思えませんが。。。
まぁコメント欄は議論するには適さないですし、お騒がせいたしました。
今回の内容で何となくプリウスの優秀さが解った気がします。
初歩的な疑問が有るのですが。
プリウスのエンジン直駆動で走れる様に成ってるシステムは何故有るんでしょうか?
発電機+バッテリー+駆動用モーターで、発電機付きEVにしても良い様な気がしますが?
毎回勉強させていただいております。
私も国沢さんのおっしゃる通り現時点ではプラグインハイブリッドが最良だと思います。何故ならば最近のエコキュートなどは機械が作動した際の熱エネルギーを効率よく使っていますし、エンジンだって基本的に熱エネルギーを力に替えている点は共通だと思います。
もしも仮にターボの様に排気ガスでタービンを回転させてダイナモを廻して発電し、バッテリーに充電を行う機構が在れば…もしかしたら飛躍的に効率を上げる事も可能かな?なんて思う事もあります。
ただ、これは現在主流の小排気量の車には向かないかもしれない机上の空論かも知れませんし、私自身が不勉強かも知れません。
プラグインHVの詳細なご説明ありがとうございます。
私の勉強不足でした。すいませんでした。
私もプラグインハイブリットを待ち望んでいる一人です。
10.15モードがどれくらいなのか?
価格や優遇税制がどうなるのか?
EVの動力源に課税された場合どのような扱いになるのか?
等など、国沢さんの今後のレポートが楽しみです!
こんにちは.
>電気だって余っている夜間電力や、太陽光発電パネルを使えば二酸化炭素の排出量を気にしなくていい。
この考え方はエコではありません.
現状夜間電力は確かに余って,捨てている電力ですが,
PHVやEVが増えてきて,みんながみんな夜間電力で充電するようになればすぐに破綻します.
また,太陽電池を製造するのには膨大なエネルギーが必要です.
設置後の環境負荷は確かに小さいですが..
他にもいわゆる自然エネルギーの利用については,
例えば風力や潮力,地熱...
自然環境,特に気候に影響を与えないのか?と問われた場合どのような答えが帰ってくるのかが疑問です.
そもそもエコって本当に必要なんでしょうか?
現状では地球の事を考えてやっているという人間様の高慢ちきな態度が垣間見えて良い気がしません.
所詮人間程度が地球に多大なるダメージを与える事なんてできないと思うし,
逆に所詮人間程度が地球に対して何かをするなんてこともできないんじゃないかと思っています.
長い地球の歴史からすれば一瞬で過ぎ去るであろう人類の種の繁栄をわずかに延ばすか縮めるかだけだと思っています.