ヘタクソドライバーによる超オソマツな国交省のディーゼル排気ガス試験
国交省が国産ディーゼル車の実走行排気ガス試験を行った結果を発表したのだけれど、腹抱えて笑った。イキナリ「台上試験と路上走行試験の結果ではNOxの排出量に乖離があることが確認された」だって。ちょっと待って欲しい。台上の排気ガス試験はJC08モード燃費と一緒に計測される。したがって路上走行試験も全く同じ燃費じゃ無いと、そもそも比べる意味なし。
なのに国交省が行った路上走行試験、燃費について全く触れられていない。そればかりか、全ての車種がJC08モードで問題無いはずの台上試験すら、車速を合わせるためアクセルをバタバタ操作するヘタクソなドライバーにやらせたものだから、軒並み基準値以上のNOxを出してしまった。さすがに途中で「おかしい」と気づいたか、メーカーから指摘されたんだろう。
ヘタクソを引きずり下ろしてとりあえず排気ガスだけJC08モードをクリア出来るレベルのドライバーを乗せたようだ。これまた燃費についての表記が全く無いため、メーカーのJC08スペシャリストには全く届いていないと思われる。ちなみに燃費が20%落ちれば、排気ガスは20%程度多くなります。それでも基準値に収まってるのは、基準よりクリーンな排気ガスだからだ。
また、以前私のWebでも書いた通り、触媒の温度上がらない状況では、無臭のNOxを出すか、甘酸っぱいニオイの規制対象外物質であるアルデヒド類を出すかのどちらかになる。マツダは「絶対NOxを出さない」方を選んだと書いた。その通りだったということです。ただ排気ガス基準はJC08モードと決まっており、それ以外は規制の対象になっておらず。
ディーゼルの排気ガスのクリーン化は難しい。新長期規制ですら10年前は「絶対出来ない!」と言われてきたほどの内容。今後、欧州と意見交換など行いながら適正な数値を決め(アメリカは二酸化炭素出すことにあまり抵抗ないのでディーゼル規制についちゃ欧州が適当)、そこに向かって進むしかないだろう。欧州と日本を同じ規制にすれば、コストも掛からないです。
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