ホンダ、アメリカに57万台規模の電池工場を韓国LGと組んで立ち上げると発表!
日経のスクープによればホンダは韓国LGと組んで2025年に30ギガワット(電気自動車40万台規模)の電池工場をオハイオに作るという。すでにGMとLGが立ち上げたアルティウムと別の話だとすると、いろんな意味で興味深い。というのもアメリカに於けるホンダの年間販売台数は150万台規模。そして100万台は今朝紹介した「2026年に35%のECOカー」の地域だ。つまり35万台の電気自動車が必要。
アルティウムだけじゃどうしようもないでしょ(現時点でも販売目標台数は未発表)と思っていたので、大いにありうる話だ。ただ2つの点で残念無念。1つは日本の電池会社を相手にしなかったこと。ソニーと協業するのだからソニーの電池を使うのかと思いきや、そうしなかった。ソニーにはホンダが望む性能の電池を適当な価格で作る技術無かったということなんだろう。
2つめは三元系リチウム電池らしいこと。ここにきて大いに伸びているリン酸鉄リチウムじゃない。アメリカでの生涯走行距離を考えると30~40万kmくらい欲しいところ。3元系でも充放電可能回数を1000くらいに伸ばしたら(現在700回程度)350km×1000回で35万km。ギリギリ何とかなるっちゃその通りだけれど、安全で耐久性のあるリン酸鉄リチウム系を選んで欲しかった。
ここまで書いた時点でホンダから正式発表ありました! 詳細見たら工場立地は検討中とのこと。また、生産は2025年から始まり最大40ギガワットだという。1台あたり平均70kWh搭載して57万台規模となる。57万台はホンダの3分の1。アルティウムを20万台とすれば(根拠の無い数字です)、「2030年にECOカーを68%」くらいまで対応できるかもしれません。
いずれにしろホンダは何とかアメリカ市場で踏ん張れるハードルをクリアできそうな流れになってきた。電池工場を自前で立ち上げるのなら「エンジン生産を失ってために受ける減益」を少しカバーできる。一番重要なのがあと3年で魅力的な電気自動車を作れるかどうか、だ。このあたりはホンダの技術力やセンスに期待するのみ。可能性は大いにあると信じている。頑張って欲しい。
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アメリカは、中国抜きのサプライチェーンの構築を進めようとしています。となると、中国系の電池メーカーは工場をアメリカに作ることも考えてしまうでしょうから、中国は無し。
アメリカホンダの意向が大きいでしょうから、次の意思決定の速い韓国に決めたのかも。ここにきてまたアメリカ現地調達をあげる必要が出てきたのか、サプライヤーにも現地調達を増やすようにウラで話が来ています。
信頼性と寿命で行けばリン酸鉄リチウム電池ですが、こちらは中国が特許を含めて抑えているので、まずは自分たちに実績のある三元系を選んだのかも。ま、ちょっと不安ではありますね。
日々 楽しみに視聴させていただいております!
ソニーは電池事業を村田製作所に売却したようですね
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1607/28/news126.html
毎日無料で読ませていただくことが申し訳なく感じるようになってきました、いずれお布施をさせていただこうと思っております
ロードスターNA乗ってます。最近 ATが壊れMTにDIYで載せ換え 次回エンジンが壊れたら 電気自動車にDIYでと 考えてます。ミッションの載せ替えより ハードルが低いのではと 想像しています。この情報探してるのですが リーズナブル価格が見つかりません。 EV変換キット 需要有りそうな気がするのですが。アメリカでは、盛んにやつてるのは ユーチューブで見ていますが〜 最新情報ご存知でしたら 宜しくお願いします。
グッドニュース:ホンダの電気自動車事業がなんとかなりそうなこと。
バッドニュース:ホンダが組む電池のパートナーが日系ではなく韓国LGだったこと。
LGの三元系は現代自や米GMのEVで発火や炎上、爆発の事故が起こったことがまだ記憶に新しく一抹の不安が残ります。
ホンダは個人的に好きなメーカーなので、EVがそれらの二の舞にならないことを祈ります。