ホンダディーラーの駄目っぷりには理由がありました!

ホンダディーラーを巡る混乱の件、何となく状況が見えてきました~。どうやら開発部門と販売部門、そして本社との関係に大きな問題を抱えているようなのだ。率直に「ケンカ状態です!」という人まで居る。なぜ? 発端はフィットやヴェゼルの大量リコールから来ているという。現行フィット、御存知の通り開発を急いだため何度もリコールを出した。大量の在庫車も発生。

普通、リコール作業は自動車メーカーからディーラーへ工賃出るため、悪い稼ぎじゃ無い。けれどホンダの場合、あまりにも件数多く、しかも変速機バラすような時間掛かる作業まで含まれ、その上で同じ車種に何度もリコール出したため、お客にも怒られた。販売現場への負担ときたら、どんなに大きかったか想像に難くない。超過労働による疲弊も厳しかったろう。

この混乱期、もし販売現場に居たら私も「壊れないクルマを作って欲しい!」と強硬に文句言いますワな! 当然ながら開発部門側だって迷惑を掛けたという気持ちを持っているハズ。ここで誰か橋渡しをして「チームホンダ」に戻せば良かったのだけれど、そういった人材はいなかったようだ。話を聞いていて「現在のホンダに起きている事象の全てが理解出来ますね!」。

例えば掲示板にあった「ホンダディーラーでドラレコを付けて貰ったらシガーライターに差し込んであった」。これ、ディーラーで取り付けた電装品のトラブルから始まったという。ディーラーで作業した結果、トラブル出て研究所に問い合わせたところ「確認試験を行っていない電装品を付けられても責任取れない」。となればディーラーだって対応出来なくなる。

結果「シガーライターなら問題ないだろう」ということで、多くのディーラーが同じ対応をするようになった模様。電装関係に限らず、後付けパーツ全般を嫌う傾向。ディーラーからすると「リコールばかり出しているのにコチラが困った時に全く言うことを聞いてくれない」。今やたくさんのディーラーがロールケージ組んでGazooラリーに出てくるトヨタと好対照である。

前述の通り研究所側も引け目があるせいか、国内販売部門から言われたクルマを「売れないだろう」と思っていたってそのまま作るようになった。割高の車両価格は、赤字を出して失敗をしたくない本社部門が付けたもの。社会人生活の長い人なら、ここまで読んで「そんな会社の雰囲気だと当然ながらナニをやってもダメでしょうね!」と100%理解出来ることだろう。

ということでホンダを巡るグダグダな状況と、その理由について理解出来た。トバッチリを受けているの、お客さんである。ひっどい話です。今後もしばらくお客なんか関係無いホンダ内部の抗争に付き合わされることになりそう。普通なら「現状を何とか変えたい」と考える。残念ながら本日までで解ったのは理由まで。その役割を誰が担うのか? さらに取材します。

このままじゃディーラーで働いてる人も辛いばっかり。辞める人だってたくさん出てくることだろう。店長はホンダ本社からの突き上げを喰らい、打つ手無し。逆に現在のホンダで顧客をつなぎ止め、離職率も低い拠点の責任者の能力は素晴らしく高いと思う。そんな人材を本社の日本販売担当に配すればいいんじゃなかろうか。ホンダファンのためにも何とかして欲しい。

 

 

 

 

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