ボルボ180km/h制限を宣言! 良い判断だと思う
ボルボは2020年以降、全てのボルボ車の最高速度を180km/hに制限するという。実施時期からすれば2020年秋の2021年モデルから、ということになるんだと思う。ボルボの面白さは先陣を切ってこういった決断をして発表することにある。実際、180km/h以上の最高速を常用している国や地域、いまや希少になってきた。もちろん出してる人は多いです。
また、180km/h以上出すために、高いお金を出すという側面もある。したがってポルシェなどはこの流れに同調しないと考えていい。すでに欧州でも250km/hの紳士協定があるけれど、ポルシェは入ってません。日本も国内仕様についちゃ180km/hリミッターながら、海外では250km/hの紳士協定外のGT-RやNSXなどあります。個人的には自由であるべきだと考えます。
ただ180km/hに制限することで獲得出来るマージンは少なくない。ボルボは2020年までにボルボの新世代車で重篤なケガを含む死者をゼロにしようと頑張っている。その一環として180km/h以上の速度からの事故はどうしても担保出来ないと言うことなんだろう。また、車両の制御なども180km/hを超えたあたりから慣性重量をコントロールすることが難しくなってきます。
路面条件による差も大きくなってくる。上限を180km/hと決めることで、より細かい制御も出来るようになるだろう。同時に電動化時代を考えた措置という側面を持つ。ギア無しモーター駆動すると、どうしても高速域をカバーしにくくなります。だからこそトヨタ式ハイブリッドの最高速は基本的に180km/hだし、電気自動車の多くも最高速を180km/h以下に設定している。
電動化した途端、最高速が180km/hになるとイメージダウンながら、今から180km/h化しておけば電動化時代になっても変化無し。電動化への移行をしやすくなる。ボルボとしても純エンジン車が多い今から宣言し、対応することにより電動化時代を性能ダウンイメージ無しに迎えられるという判断なんだと思う。理にかなっているため、日本勢も追従する可能性大いに大。
前述のトヨタのハイブリッドはすでに180km/hの最高速が物足りないという意見多い。けれど安全の観点から180km/hにするとなっていけば、世の中の流れになり問題でなくなる。登り坂でも180km/hをキープ出来るようになればいいだけです(プリウスなど180km/h出る反面、登り坂で速度ダウン。高速域での加速も鈍い)。ハイブリッドなど電動化は素晴らしい追い風だ。
ただし。スポーツモデルに関しては例外とした方がいいかもしれません。
<おすすめ記事>