マツダ、圧縮着火エンジン『スカイアクティブX』の生産終了を決めた、と日刊自がスクープ

日刊自動車新聞は「スカイアクティブXエンジンの開発・生産打ち切りへ。割高で販売低迷」というスクープ記事を出した。マツダからの公式発表はないものの、99%信じていいと思う。そもそもスカイアクティブXは最初から「こら厳しい」でした。ダメな理由についてパワーユニットの親分だった人見さん(頭脳明晰ながらクルマ屋としては通用せず)とさんざんやりあった。

2017年にスカイアクティブXはダメという記事を書いてる。ご一読を

ハイブリッドより高いし複雑だし楽しくもないし燃費向上だって期待値を大幅に下回る。それでも「せっかく出したんだから可能性を探ったらいい」と、スポーツモデル用にするなど提言したがブラックサタンは「外観の変更は一切したくない!」。これまたクルマという趣味性で付加価値が決まる商品を全く理解出来ていない。退任が決まった廣瀬さんはここの仲間でした。

スカイアクティブXの開発予算は膨大だったと聞く。人見さんに「開発予算の5%でいいから電動車両に使ったらどうか?」と聞いたら完全否定。ピストンエンジンが一番いいという。金井さんや金沢さんがスカイアクティブというクルマ作りを考えた時点では、電気自動車の開発も行っていたのに、藤原さんと人見さんが強制終了させてしまった。プランBという概念を持たない。

日産にも言えることながら数名の発言力強いが才覚のない経営陣に主導権を握られると、大きな自動車メーカーでも傾いてしまう。この失敗を繰り返さない人事システムを構築すべきだと思う。逆にトヨタのような経営者を得ると、10年で見違えるような業績を上げられるようになる。現在進行形で日産とホンダは厳しい方向。マツダ、三菱自動車、スバルは上を向いてます。

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5 Responses to “マツダ、圧縮着火エンジン『スカイアクティブX』の生産終了を決めた、と日刊自がスクープ”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    歴史は繰り返すではありませんが、日産はアンポンタンな経営者のせいで、マツダは手前味噌で偏った戦略のせいで、共に何度も傾くのですから不思議です。

    やはり会社は人の営みですから、人の業が輪廻してしまうのでしょう、きっと。

    そうそう、そういえば、
    ガイアの夜明けでホンダの特集をやっていましたね。「何が新しいの?」「ホンダゼロのライバルはアフィーラだね!」とコメントする夢追い社長もそうだし、揉み手&作り笑いで社長に貼り付くミナミンもそうだけどさ、あんたらどこ見とるの?

    夢追い社長は、「モビリティのフルラインアップはホンダだけ!」と偉そうに言うとった。それはそうです、先人の偉大な実績デス、たしかに。

    でもその道程においてですよ、
    農家さんの役に立つゾと、超小型耕運機を嬉しそうに運転する宗一郎さんの白黒写真を見たことがあるんけ? スーパーカブを蕎麦屋さんが出前で片手で運転できるように作った宗一郎さんの人への優しさを知っとるんけ?

    本田宗一郎さんや藤沢武夫さんの言葉には、いつもお客さんの幸せな姿を目指す思いやりと覚悟がありました。

    すっかすですよ、
    残念ながら夢追い社長やミナミンから見えるのは、自分ファーストのエゴですヨ。ホンダゼロがいくらか知らないし、日産との統合もどう決まるか分かりませんが、スカイアクティブX以上の大失敗間違いなし!と実感しました。

  2. アクシオム より:

    自動車会社にいて、クルマ音痴な経営陣ということですね。
    マツダ車は今後、1車種当たりのラインナップの60%だか70%に削減する方針だそうですが、スカイアクティブXの代表車種であるマツダ3なんか、モデルチェンジ当初丁寧に各パワートレインごとに同じグレードがほぼ設定されていましたね。ゆえに、スカイアクティブXとガソリン車、ディーゼル車がどのグレードを買っても比較検討できたんですが、それゆえにスカイアクティブXの車両価格の高さと燃費や出力の面での優位性のなさが際立っていましたね。
    商品企画のセンスがあれば、スカイアクティブXをマツダの目玉として売るんだったら、以前設定されていたマツダスポーツアクセラみたいに特徴が際立って付加価値の高いグレードに絞って売るべきだったでしょうね。
    それと設定した排気量も駄目だったでしょう。2.0リッターだとガソリンエンジン車と比較されて優位性がないのは明らかで、もし2.5リッターにしておけば、そこで2.0リッター並みの燃費でアピールすることもできたでしょう。
    本来スカイアクティブXはラージ商品群の直列6気筒にこそ設定すべきだったし、ラージ商品群の新しいパワートレインを発表した時にスカイアクティブXがあったはずなんですが・・・
    マツダの愛犬イベントに人見さんが来れられていて、見かけによらず犬思いの好々爺なんですけどね。

  3. 断鉄 より:

    予想通りでなんの感慨もありません。
    プレッシャーウェーブスーパーチャージャー、リショルムコンプレッサーを使ったミラーサイクル、どれも独りよがり。
    アイデンティティではあるものの負の遺産のロータリーもやめたいのが実情ではないですか?

  4. 猫まんま より:

    スカイアクティブXの生産終了はまたもやさらに売れないであろうにしつこく技術者の自己満足のスカイアクティブZが出るからではないのでしょうか?
    売れもしないロータリーHVとかスカイアクティブZ出すとか実はマツダは儲かっているのかも?
    技術開発は必要ですが会社が傾いたら終わりですけどね。

  5. Akira より:

    あの価格であれば最低でも200馬力&20km/Lは必要だったと思います。
    多分マツダも目標値になかなか届かないので試行錯誤色々やったのでしょうね。
    その結果莫大な開発費が生じて、出来上がりは中途半端でも市場に出さざるを得なかったという感じでしょうか。

    新しいことへのチャレンジ精神も勿論必要ですが、途中で止める勇気も必要だったと思います。
    そして今ある技術を磨くことも重要かと。
    6気筒ディーゼルの燃費には驚かされました。
    ハイブリッド車と違って冬場に燃費がガクッと落ちることもありません。
    この技術を1.5L、1.8Lのディーゼルにも流用して売れ線のコンパクトミニバンやコンパクトカーを作るという手もありかも。

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