マツダ、旧体制の生き残りだった人見さんが退任。やっとフル毛籠体制を築けることに

毛籠さんがマツダの社長になったのは2023年6月のこと。ここからフルパワーで立て直し出来るかと思ったら、開発の総責任者(CTO)は旧体制下で藤原さんと大の仲良しだった廣瀬さんだった。調べてみたら丸本前社長が辞めるときに廣瀬さんをアサインしたという。しかもマツダのパワーユニット戦略を間違った方向に引っ張った人見さんも残留。

毛籠さん、おそらく廣瀬さんと人見さんに自分の思いを伝えたと思う。けれどエンジン至上主義は全く譲らず。やむをえずマツダ社内に電気自動車の開発部門を新設した。会社の中に会社を作るような規模です。廣瀬さん、頭の中は鋼のようにカタい! 人見さんも電動化を蛇蝎の如く嫌った。2023年時点でも「電気自動車はエンジン車より効率悪い!」。

その後、廣瀬さんが2025年4月に退任。これで毛籠さんもフルパワーかと思われたが、昨年10月の事。マツダのパワーユニットの不具合について取材したら、依然として人見さん(シニアフェローイノベーションというワケワカラン肩書き)が強い強い影響力を持っていることが判明。マツダ、良い意味でも悪い意味でもファミリーなのだった。

良い方向に働けば凄いチーム力を発揮するし、悪い方向に働くとなぁなぁになってしまう。間違っていても否定できない。怪しくなった爺さんの運転を他人なら躊躇わず止めさせられるけれど、身内だと簡単じゃありません。重大な事故でも起こさない限り制御出来ず。その人見さんがやっと退任になる。残る藤原派は小島さんながら、風見鳥だから問題なし。

とはいえマツダの現状は厳しい。決定的なのが欧州。人見さんの純エンジン車にこだわったパワーユニット戦略で失敗したため、CAFE(企業平均燃費)を全くクリア出来ない。2025年は前年比11%減。マツダ全体でみても前年比7%減なのだけれど、日本勢の中では高く評価されていたことを考えると残念でならない。長安工場製のマツダが売れても利益にならない。

間もなく登場する新型CX-5に期待する声は大きい。ただ2026年で純エンジン車しかラインナップされていないというのはいかがなかものか。こうなったのは言うまでもなく人見さんの強権によるものである。現行のディーゼルを買っておきましょう、と言いたい気持ちもあるけれど、マツダのディーゼル問題、未だ返事無し。VWのDSGの件もあり、推奨しにくい。

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5 Responses to “マツダ、旧体制の生き残りだった人見さんが退任。やっとフル毛籠体制を築けることに”

  1. てくたつ より:

    人見さんの強健

    人見さんの強権

  2. アクシオム より:

    自称駄々っ子3人衆も、残りはデザインの前田フェローになりましたね。マツダデザインも、ようやく次のフェイズに進みますかね。
    ディーゼルは、CX-5の2.2リッターをなんとか残しておいた方がよかった気がしますね。この4気筒のほうが巷ではしっかり熟成されて、長距離乗っても煤等のトラブルは少なくなっているとか・・・6気筒ディーゼルは色々と問題が出ているので、これから台数が出ない6気筒を残してやっていけるのか。提携しているいすゞにも2.2リッターの4気筒ディーゼルがあるので、いすゞと共同開発かいすゞ製を供給してでも4気筒は残した方がよかったかも知れませんね。
    新型CX-5の当面のパワートレインは、2.5リッター4気筒ガソリンエンジンの24Vマイルドハイブリッドで、2027年に2.5リッター4気筒ガソリンエンジンをスカイアクティブZ化してストロングハイブリッドと組み合わせるようですが、スカイアクティブXの二の舞になる予感が・・・

  3. ぴろ より:

    当初CX-60狙っていましたが、初期トラブルのあまりの多さに、ビッグマイチェンまで待つか!と思いましたが、3年以上経っても新たな問題が出てくる。
    今年もハイブリットバッテリー含むマイチェンが予想されていますが、国沢さんには是非ガスケット抜けやハイブリッドバッテリーの短寿命問題の取材をお願いしたいです!

  4. アミーゴ5号リリボーン より:

    国沢さんの言うとおり、業績悪化三兄弟のマツダ、日産、ホンダに共通するのは「顧客不在の自分ファースト」だと痛感します。

    加えて言うなら三社からは、「会社は社会の公器」という覚悟が感じられませんよね。没落する会社は、スケールのちんまい社長や役員ばっかり。

    マツダの人見さんだって、スカイアクティブ戦略を立ち上げた時は、ガソリンエンジンの高圧縮化とディーゼルの低圧縮化を実現して、スンゲエ技術者や〜っと感服していました。でも自分で作った枠に閉じ籠もってしまって、残念無念にも程があります。。。

  5. kkk より:

    技術研究所で長年冷飯を喰らい、フォードのおかげで日の目を浴びて高圧縮エンジンの成功で調子に乗ってしまい、実験室の単気筒エンジンでHCCIができたからと言って量産化を判断してしまい、結局ハイオクをスパークプラグで点火させるSPCCIというお茶を濁して理想のエンジンの開発が成功したと誤魔化し、最後はこき使った無能な部下達のポジションを定年まで守るためにイノベーションという肩書きで神格化され、最終形態のストロングハイブリッドの量産を拝む前に社長に引導を渡されるという、全てにおいて消化不良、中途半端な会社人生を歩まれた方の気持ちには同情を禁じ得ません。ですがそのキャリアに至ったのも、ここで記事に挙げられてしまうようなご自身の日々の行動、言動の積み重ねと思います。これを反面教師として行きたいと思いました。少なくともこれでマツダはより前進できる気がします。

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