マツダ、CX-5のフルモデルチェンジは2026年。やはりラージ以外は開発しておらず?

何度か書いている「マツダの販売台数が大幅減」という状況、やっと他のメディアでも取り上げられるようになってきた。週明けには7月の登録台数も発表されるので、より顕著になると思う。年内はCX-80を除く新型車の投入無し。もっといえば、2025年もフルモデルチェンジや新型車は出てこない可能性が大きい。というのも売れ筋になっているCX-5が2026年になるからだ。

電気自動車のEZ-6は日本だと厳しい

こう書くと「北京ショーで発表されたカッコ良いEZ-6は出ないのか?」と思うことだろう。出ます。ただEZ-6は純マツダじゃなく長安汽車のプラットフォームを使って長安マツダの工場で生産される。問題は「日本で売るかどうか」です。日本の法規を満たせば(例えばEUで認可を取得する)販売は可能。ただEUで売ろうとすれば中国工場製だけにハードル高い。

マツダブランドであっても中国工場で作られたら下を見て27%という高い関税が掛けられる。中国製テスラやBMWなどと同じであれば30%程度。EU市場は電気自動車がないと勝負にならないことを考えると、2025年の早い時期でEU販売する可能性はある。その場合も日本仕様に適合させようとすれば2025年末か? ちなみにEZ-6、EUより関税高いアメリカやカナダでの販売は無理。

CX-50の日本販売はない?

とはいえ”世界一電気自動車が売れない”日本でEZ-6を出しても厳しい戦いになる。日本市場、2025年時点で売れる可能性あるのは軽自動車と200万円以下の安価な電気自動車のみ。カッコ良いEZ-6ながらマツダの販売台数にゃ貢献出来まい。「だったらCX-50を日本でも出せばいいでしょ?」。そうなんだけれど、丸本社長体制時代「CX-50は絶対日本じゃ売らない!」と掟を作った。

理由はこの時期のマツダに多いツマラン意地です。現体制になって「CX-50の日本仕様を作るかCX-5のフルモデルチェンジか?」で相当迷ったことだろう。日本で絶対に売れないよう開発されたCX-50を右ハンドルの日本市場適合させるのは2年。急いでCX-5の開発をすれば3年半。両方やるとCX-50を出した1年半後のCX-5が出てしまう。だったら全てを新しくしたCX-5に絞ろうと考えて不思議無い。

ちなみにCX-5のハイブリッドはマツダ開発になると考えていいだろう。トヨタのシステムを居抜きで使うCX-50より売れると思います。ただ問題なのは売れる地域。2026年と言えば電気自動車普及前夜。トヨタは決定的な新世代モデルを発表していることだろう。既存のハイブリッド群は量産効果がたっぷり出ており低いコストで作れる。そいういったモデル達と勝負出来るか、です。

その他のCX-30やマツダ3、マツダ2なども2025年のフルモデルチェンジは無いようだ。

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6 Responses to “マツダ、CX-5のフルモデルチェンジは2026年。やはりラージ以外は開発しておらず?”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    「日本では絶対売らないCX-50の掟」と聞くと、ナチスドイツか北朝鮮か、はたまたロシアでチンプーの逆鱗に触れたか? くらいの絶対君主を感じます。

    だいたいですよ、
    お客や市場を相手にしていて、絶対なんてありえないでしょ?

    前任のブラックサタンやら、サタンの取巻きやらジュニアやらは、どこ見て仕事しとんの? と言いたい。

    だからこそですよ、
    米国でCX-50を出してきた(大変なんでもんじゃなかったでしょうね。。。)今のマツダ社長に期待するしかないデス。

  2. えつお456 より:

    いつも楽しく見させていただいております。
    マツダファンとしては何とか頑張って欲しいですがマツダファンにも買いたくなる車が少ない(CX-5くらいの)現状に諦めがちなこの頃です。
    いっその事CX-60を短くスリムにして2.2d載せてCX-6で出せばいいのにと思います。

  3. トヨタ車ユーザー より:

    >トヨタのシステムを居抜きで使うCX-50
    それは日本では売りたくありませんわね(笑

    日産がAISINから買ってアメリカのマキシマクラスに乗せてました、懐かしい。

  4. アクシオム より:

    この前、とあるイベントで横浜のR&Dに行くと、マツダの方から「今度CX-5の新型が出ますから、期待しておいてください」って言われましたから、まぁ新型は出るんでしょうね。
    CX-30を出した頃に聞いた話だと、ホントはCX-3の後継として開発したのに、想定より大きくなって仕方なく3に0をつけて30にしたという話がありましたね。
    まぁ第7商品群と呼ばれるマツダ3とCX-30の失敗からそのままラージサイズ商品群に移行して自滅している面は否めませんね。
    CX-50は幅を50㎜狭めればなんとかCX-5にできそうでいて、全幅は狭められないし、CX-5のようにリアサスペンションはマルチリンクではなく、CX-30と同じトーションビームだから日本市場でCX-5の後継にするには相当手直しが必要でしょうね。
    安易に数字に0を付けたツケはデカかったように思いますね。

  5. navy-blue より:

    5年前くらいまでマツダが大好きで、3台乗り継いでいましたが、マツダの経営方針に疑問を抱くようになり、他社に乗り換えました。今思えば、あの時の自分の判断は間違っていなかったと思います。
    SKYACTIVの出足が好調だったことで調子に乗ってしまい、時代の流れを無視した車作りを押し通した結果がこれです。全国的にもマツダ車の多い地域に住んでいますが、それでもCX-60はあまり見かけないですし、この数年でマツダ車がかなり減ったのを実感します。もっと堅実にユーザー目線の車作りをしていたら…と悔やまれますが、ユーザーの求める車より自分たちの理想を追求することを優先するメーカーなので仕方ないですね。世の中の2%の人が欲しがるような車作りが理想とかって昔語っていたと思いますが、気付いたら1%もファンが居なくなっているかもしれませんね。ロータリーEVなんて誰も求めてないパワートレインを一番不人気なMX-30に搭載して、大失敗間違いなしのモデルを出して一体何がしたいのか分かりません。モデルラインナップの整理も全くできず、新世代と旧世代が混在した状況が長引いていて、しかも新世代が期待したように全く売れてないって、SKYACTIVを超える大発明でもしない限り再起不能なんじゃないかと思います。世界的に見てもマツダのデザイン力は高く評価されていたのに、その美点すらも失いかけていて、かつてのマツダファンとしては本当に残念です。

  6. Soma より:

    大きなモデルが売れていないので、マツダ2をフルモデルチェンジして台数を稼いで欲しいです。

    ただ、スイフトやノートオーラの様に、他社のコンパクトカーでも内装の見栄えが良くなってきているし、燃費でも勝てないとなると、訴求点は何でしょう。

    ロータリーEVや大排気量ディーゼルは一般ウケしないし、そもそもsmallプラットフォームの流用も不可?

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