半導体不足が解消して生産量が回復したらトヨタの一人勝ちになる?

この仕事を40年以上しているが、間違いなく異常事態である。CT誌で毎月の登録台数について簡単な解説をしているけれど、直近の2年間は生産出来る台数=登録台数という状況。人気度と全くリンクしない。めちゃくちゃ受注台数多いはずのハリアーとかが2000台程度しか登録出来ないことだって珍しくないのだった。というか大半のトヨタ車が商談すら止めている。

中国勢もジワジワと入り込んでくる?

こう書くと「日産だって同じ状況でしょ」と思うことだろう。確かに日産の主力車種も商談中止中。ただ絶対的な販売目標台数からして少ない。例えばノアなどヴォクシーと合わせれば月産2万台近い生産能力を持つ。対するセレナはせいぜい6千台といったイメージ。加えてトヨタがフル生産出来ればセレナの顧客層だって引っ張って行く。トヨタ、戦わずして負けているケース多い。

ハリアーやRAV4がドンドン作れたり、カローラクロスとかヤリスクロスも普通に納車出来たら、他メーカーの競合車に流れてる分が全て上乗せになる。しかも従来通りの値引きなど始めたら、猛烈な競争力を持つこと間違いない。逆説的に考えると、半導体不足のおかげで他のメーカーは何とかなっている。この時間をムダにしたらアカンと思うのだけれど、売れ行きに満足している?

来年に発売を予定している車種のラインアップを見ても(近々くるまのニュースで紹介)、トヨタ祭りになりそうなイキオイ。マツダとスバルは電気自動車普及までの過渡期で重要なアイテムになるフルハイブリッドを持っていない。日産やホンダすら秋に開催される東京モーターショー改め『ジャパンモビリティショー』まで皆無に近いようだ。社長さん達、も少し頑張って!

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4 Responses to “半導体不足が解消して生産量が回復したらトヨタの一人勝ちになる?”

  1. しろきち11 より:

    いつも楽しく読ませてもらってます。
    私は現在メインがプジョー308SWでサブが日産ノートE12です。 先日プジョーディーラーへNEW308の試乗に行ったら、当然新車を勧められ、納期を聞くと1ヶ月と言われました。びっくりしましたが、『最近改善されてどんどん入荷しますよ。』とのことでした。さらに『日本のメーカーは黙って1年待つ日本人をほっといて、どんどん輸出してますよ。』とも言ってました。本当でしょうかね? そのあたりの調査お願いします。

  2. 猫まんま より:

    円安だから国内需要は放っておいて輸出を優先している。さてどんなんでしょうね?
    冗談はさておいて生産状態が回復したらトヨタの一人勝ちは確定でしょう。10月のノアヴォクシーの納車台数が15000台って聞いたことがあります。その状態で1年以上納車待ちということは【15万台以上納車待ち?】
    確かに他社と比べてプラットフォームから新規の気合が入ったモデルチェンジですがどうしてそこまで売れるんだろうか?乗ったら悪くは無いけど普通のミニバンですけどね。逆に他メーカーはなんで売れないのか?やっぱりデザインなのか?
    しかも生産状態が回復するなら本命のアルファードのモデルチェンジが控えてますからこちらは年間20万台くらい売れるのかな?
    他メーカーも頑張ってくれないとトヨタの一人勝ち状態はいつまでも続くのでしょうね。

  3. ひこ太郎 より:

    ルーミー、ライズの様にディーラーの店舗数、営業力、トヨタというブランド力は絶対です。家から10キロ圏内でトヨタと他社じゃ店舗数3:1、勝負になりません。
    トヨタが商品力を1上げれば、4上げないとダメ。その力を持ってるメーカーは無いでしょう

  4. CX-60 より:

    どちらのメーカー様も、海外向けを重視しているので日本の割り当て少ない説の通りのような気がしているので、回復しても若干不足気味のままではないかと心配しています。
    それもこれも、政府が円を守ってくれないからですが。
    逆にあまりパイのない日本市場(それでも世界第3、4位)向けに、車を回してくれる外国メーカーのほうにありがたみを感じてしまいます。
    海外メーカーの電動車はインバーターなどが心配ですが(PSAの電動PTは日本電産が作っているので、どうなんだろう)保証の間だけこの際だから乗ってみようかな。

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